新車でも起きる塗装不良の事例と原因|保証で直せる範囲と注意点

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新車の塗装不良について
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私はこれまでに10台以上の車を乗り継いできた経験を活かし、「車との暮らし」をテーマに情報発信しています。
車種のジャンルを問わずさまざまな車に関するトピック、また新車・中古車問わずリアルな使用感や選び方、維持費やメンテナンスのポイントなど興味がある方は是非ご覧ください。

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新車を購入すると、多くの人が「完璧な状態で納車される」と考えるでしょう。
しかし現実には稀なケースではあるものの、納車後にボディの表面に小さなブツやゴミ噛み、色ムラ、さらには塗装の剥がれが見つかる場合もあります。
こうした塗装不良は、製造過程や輸送中に異物が付着したり、塗料の乾燥条件が影響したりと、さまざまな要因が重なって発生します。

実際に、ホンダ車やスズキ車のユーザーからは、納車間もなくボンネットやドアに塗装の浮きや剥がれが発生し、ディーラーで保証修理を受けたという事例も報告されました。
特定メーカーだけに限らず、国産車・輸入車を問わず塗装不良は起き得る現象であり、「新車だから絶対に安心」とは言い切れません。

では、もし新車の塗装に不具合を見つけた場合、保証で対応してもらえるのでしょうか?
また、納車時に事前に確認できるポイントはあるのでしょうか?

この記事では、新車でも発生する塗装不良の具体的な事例や原因を解説し、実際に不具合を発見したときのディーラー対応や保証の流れについて詳しく紹介。

納車前に確認しておきたいチェックポイントもあわせてまとめます。
これから新車を購入する人や納車を控えている人に役立つ内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

新車でも塗装不良は起きる?事例と原因

新車でも塗装不良が起きることは珍しくありません。
製造過程や輸送中のわずかな異物混入、乾燥条件の差など原因はさまざま。
ここでは、実際によく見られる塗装不良の種類や事例、起きやすい原因について解説します。

よくある塗装不良の種類

ブツ・ゴミ噛み

新車の塗装不良で特に多いのが、表面に小さな粒のような異物が付着する「ブツ」や「ゴミ噛み」です。
製造過程の塗装工程では、塗装ブース内の空気中に微細な埃や塵が漂っています。
これらが塗料に混入したまま乾燥すると、表面にポツポツとした突起が。
見た目の光沢が損なわれるだけでなく、指先で触れるとザラつきを感じるのが特徴ですね。
特にボンネットやルーフなど、平らで広いパネル部分は目立ちやすく、光の反射によって発見しやすい部位でもあります。

塗装ムラや剥がれ

もう一つ多いのが「塗装ムラ」や「剥がれ」。
塗装ムラは、塗料の吹き付けが不均一だったり、乾燥過程で温度や湿度の条件が合わなかった場合に起きやすい現象です。
特に金属系塗装やパール塗装では、光の当たり方によって色の濃淡が不自然に見えることがあります。
また塗装がしっかりと密着していない場合、納車から間もなくして小さな剥がれが生じるケースも。これは製造上の塗装不良と認定されることが多く、ディーラーやメーカー保証の対象になることが一般的です。

原因は製造過程?輸送中?実例を紹介

製造過程で起きる塗装不良

自動車の塗装は、専用の塗装ブースで何層にもわたって塗料を吹き付け、乾燥させる工程を経て完成します。
この過程でブース内の空気中に舞う微細な埃や異物が付着すると、塗装面に「ブツ」や「ゴミ噛み」として残るのです。
また、塗装時の湿度や温度の管理が不十分だった場合、塗膜が均一に乾燥せず「色ムラ」や「艶ムラ」といった見た目の不具合が発生することもあります。
過去にはホンダ車の新車で、納車直後にボンネットやドアに複数の塗装不良が見つかり、メーカーが製造上の不備と認めて再塗装を行った事例がありました。

輸送や保管中に起きる不具合

塗装不良は製造過程だけでなく、輸送や納車前の保管中にも発生する可能性があります。
車両を工場からディーラーまで運ぶ際、風や砂粒が車体に付着して塗装表面に細かな傷をつけることも可能性が0ではありません。
また港や輸送車両で長期間保管された場合、紫外線や雨風の影響で塗膜にダメージが蓄積するケースも。
スズキのジムニーでは、納車から間もなくボンネットやルーフの塗装に浮きや膨らみが見つかり、保証修理になった例が複数報告されています。
こうした事例からも、新車の塗装不良は製造・輸送・保管のいずれの段階でも起き得ることがわかるでしょう。

メーカーや車種による傾向(口コミベース)

メーカーや車種による傾向(口コミベース)ユーザーと営業マン

◾️ ホンダ(特にフリード/WR‑Vなど)

  1. 「納車後、ボンネットに直径8cm程度のくすみ、助手席ドアに1cm弱のブツが見つかった。メーカー側の不備と認定され、再塗装で対応された」

    参考リンク 〖carview!〗+3新車・中古車の自動車総合情報サイト
  2. Yahoo!知恵袋やKakaku掲示板では、「塗装の修正跡がバレバレで…」「完全に直すには板金も必要かも」といった投稿も散見されます

    参考リンク 価格.com掲示板+2

◾️ スズキ(ジムニー/スイフトスポーツなど)

  1. ハスラーなど納車時に「塗装内にゴミが混入していた」という報告があり、ユーザー自身が入念にチェックした結果発見したケースもあります

    参考リンク 価格.com掲示板+10
  2. スイフトスポーツでは「新車で買って2週間で小石が当たったわけでもないのに塗装が6箇所も剥がれた」といった苦情もあり、塗装の耐久性に対する不満の声が上がっています
  3. carview掲示板では、「塗装剥がれがあるのに値引きもなく、直しますだけで終わり」という店舗対応への不満も

    参考リンク sensya-walker.com+14carsensor+14新車・中古車の自動車総合情報サイト〖carview!〗+14
  4. また「スズキ車は塗装が比較的薄く痛みやすい」という印象や口コミも見られます

    参考リンク Yahoo!知恵袋+2新車・中古車の自動車総合情報サイト〖carview!〗+2価格.com掲示板+2

新車の塗装不良を発見したら?対応と保証の流れ

新車の塗装不良を見つけたとき、まず迷うのが「どこに相談すべきか」「保証で直せるのか」という点です。
ここでは、納車時のチェック方法や、ディーラーへの相談手順、保証対応の流れについて見ていきましょう。

納車時にチェックすべきポイント

納車時にチェックすべきポイント塗装不良について

外装全体を明るい場所で確認する

納車時は、まず車の外装全体をしっかりと確認することが大切です。
特に屋内や暗い場所では細かなブツやゴミ噛み、塗装ムラが見落とされやすいため、自然光の当たる屋外で確認するのがおすすめ。
ボンネットやルーフなど広い面はもちろん、ドアやフェンダーの境目、バンパー周辺など塗装が複雑に施される部分も念入りにチェックしましょう。
光の角度を変えて見たり、手で触ってザラつきがないか確認することで、わずかな異常にも気づきやすくなります。

細部や目立ちにくい部分も見逃さない

外装の大きなパネルだけでなく、給油口の周辺やドアの縁、ミラーの付け根など目立ちにくい部分もチェックポイントです。
これらの部位は製造や組み立ての工程で塗装が不均一になりやすく、納車後に色ムラや剥がれが目立ってくるケースがあります。
さらに、ホイールやエンブレム周り、樹脂パーツとの境界部分も念入りに見ておくと安心でしょうか。
納車時に不具合を発見した場合、その場で写真を撮って記録を残し、ディーラーに報告することがスムーズな対応につながります。

発見した場合のディーラーへの相談方法と対応期限

塗装不良発見した場合のディーラーへの相談方法と対応期限

新車の塗装不良を発見したら、できるだけ早く購入したディーラーに連絡しましょう。
納車時や納車後すぐに見つけた場合は、その場で営業担当に指摘するのが理想です。
引き渡し後に気づいた場合でも、まずは写真を撮り、発見した日時や状況を記録しておくと後のやり取りがスムーズになります。
塗装不良はメーカー保証の対象となることが多いですが、保証期間や対応内容は車種や契約内容によって異なるため、早めの相談が重要です。
通常、メーカー保証は登録日から3年または走行6万kmまでが一般的ですが、外装塗装の不具合は納車から短期間で申告しなければ保証対象外とされるケースもあります。

対応としては、軽微なブツやゴミ噛みであれば研磨や部分補修で済むことが多く、剥がれや色ムラが大きい場合は再塗装やパネル交換になることも。
いずれの場合も、放置せず早めにディーラーへ相談し、書面やメールなど記録に残る形でやり取りすることが安心につながるのです。

保証で対応できる範囲と、補修・再塗装の注意点

不具合の種類保証対応の可否対応方法注意点
ブツ・ゴミ噛み○(保証対象になりやすい)研磨・部分補修で対応軽度であれば研磨で解決するが、完全には消えない場合もある
色ムラ○(保証対象になりやすい)再塗装または部分補修色合わせが難しく、再塗装部分がわずかに目立つことがある
小さな剥がれ○(条件次第で対象)部分再塗装が多い走行中の飛び石など使用起因の場合は保証対象外になる
広範囲の剥がれ・欠損○(製造不良と認定されれば対象)パネル交換や全面再塗装再塗装やパネル交換後は車の価値に影響する可能性がある

メーカー保証で対応してもらえる場合でも、再塗装やパネル交換を行うと車の査定額に影響が出る可能性があります。
特に色ムラやパール塗装の場合は、再塗装後に微妙な色の違いが出ることもあるため、施工前にリスクや仕上がりについて十分に説明を受けておくことが重要です。

新車でも起きる塗装不良の事例と原因 まとめ

この記事のポイント

  • 新車でも塗装不良(ブツ・ゴミ噛み・色ムラ・剥がれ)は珍しくない
  • 原因は製造過程だけでなく、輸送中や納車前の保管中にも起きる
  • ホンダやスズキなど、国産車でもユーザーから塗装不良の報告がある
  • 納車時は屋外の明るい場所で、外装全体や細部をしっかり確認することが重要
  • 発見したら写真で記録を残し、すぐにディーラーに相談するのがベスト
  • 保証での対応は、軽度なら研磨や部分補修、重度なら再塗装やパネル交換になる

新車は誰もが「完璧な状態」を期待しますが、製造や輸送の過程で小さな塗装不良が生じることはあります。
納車時の入念なチェックと、早めの相談がトラブル回避の鍵です。
保証期間や対応範囲を事前に把握しておけば、万が一の不具合が見つかっても慌てずに対処できます。
安心してカーライフを始めるためにも、納車時の確認を怠らないようにしましょう。

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私はこれまでに10台以上の車を乗り継いできた経験を活かし、「車との暮らし」をテーマに情報発信しています。
車種のジャンルを問わずさまざまな車に関するトピック、また新車・中古車問わずリアルな使用感や選び方、維持費やメンテナンスのポイントなど興味がある方は是非ご覧ください。

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