セレナ8人乗りは狭い?荷物は積める?実際の広さを正直に評価する

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セレナ8人乗りは狭いのか

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日産セレナは、ファミリー向けミニバンとして長年支持されてきた定番モデルです。
一方で検索してみると、「セレナ 8人乗り 狭い」「荷物があまり積めないのでは?」といった声も少なからず見かけます。
8人乗れるミニバンなのに狭いという評価は本当なのか、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

結論からいえば、セレナ8人乗りは使い方によって評価が分かれる車だといえます。
フル乗車を前提にすると荷室に余裕は多くありませんが、だからといってミニバンとして致命的に狭いわけではありません。
シート構造や積み方を理解したうえで使えば、日常用途や家族利用では十分な実用性を持っています。

本記事では、セレナ8人乗りが「狭い」と言われる理由を整理しつつ、実際のサイズ感や荷室の使い勝手を冷静に検証します。

あわせて7人乗りとの違いや、荷物を積む際に気をつけたいポイントも解説します。
セレナ購入を検討している方が後悔しないための判断材料として、ぜひ参考にしてみてください。

セレナ8人乗りは狭い?そう言われる理由と実態

セレナ8人乗りは「狭い」と言われることがありますが、その評価は使う場面によって大きく変わります。
フル乗車や荷物の量によって印象が違うだけで、必ずしもミニバンとして不足があるわけではありません。
まずは、そう言われる理由を整理してみましょう。

なぜセレナ8人乗りは「狭い」と言われるのか

なぜセレナ8人乗りは「狭い」と言われるのか
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フル乗車時は荷室に余裕が出にくい

セレナ8人乗りが「狭い」と評価されやすい最大の理由は、フル乗車時の荷室容量です。
8人すべてが座った状態では、荷室に使えるスペースは必要最小限となります。
スーツケースやベビーカーといった立体的な荷物を載せると窮屈に感じやすく、「思ったより積めない」という印象につながります。
この点は、世間の評価として妥当といえる部分でしょう。


3列目使用前提だと“広さ”を実感しにくい

8人乗りは3列目の常用が前提になります。そのため、

  • 3列目を跳ね上げて使う余地がない
  • 荷室の奥行きが短く感じる
  • 天地方向の余裕はあるが床面積が限られる

といった制約が出ます。
特にC27・C28ともに低床設計ゆえに奥行きが強調されにくい点が、「狭い」と感じさせる要因なのです。


数値上は広いが“使い方”で評価が割れる

実際のボディサイズを見ると、セレナはミドルクラスミニバンとして十分な寸法を持っています。

世代全長全幅全高
C27約4,685mm約1,695mm約1,865mm
C28約4,765mm約1,715mm約1,885mm

ただし数値上の広さ=荷物が楽に積める、ではありません。
人数を優先するか、荷物を優先するかで評価が分かれるため、「狭い」という声が出やすいのがセレナ8人乗りの実態です。


7人乗りとの違いを知ると評価は変わる

セレナ 7人乗りとの違いを知ると評価は変わる
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8人乗りはベンチシート前提の構成

セレナ8人乗りは、2列目がベンチシートになる点が大きな特徴です。
横に3人座れる反面、シート間の通路がなく、乗り降りや移動は限定されます。
一方で、7人乗りはキャプテンシートを採用しており、配置そのものが大きく異なります。
この違いを理解せずに比較すると、8人乗りは不利に見えやすくなるのです。


快適性と動線は7人乗りが有利

7人乗りの優位点は、車内移動のしやすさでしょうか。

  • 2列目中央に通路がある
  • 3列目へのアクセスが楽
  • 乗員同士の圧迫感が少ない

これにより、実際の体感としては7人乗りの方が「広く」感じられる場面が多くなります。
快適性重視で考えると、7人乗りが評価されやすいのは自然な流れです。


8人乗りが狭く感じやすい構造的理由

8人乗りが狭く感じられるのは、構造上の制約があるためともいえますね。

比較項目8人乗り7人乗り
2列目ベンチキャプテン
通路なしあり
車内移動限定的スムーズ
体感の広さ人数優先余裕重視

ただしこれは欠点というより、最大乗員数を確保する設計思想の結果。
用途が合えば8人乗りも十分に実用的といえます。


ヴォクシーとの比較で分かる“思想の差”

セレナ ヴォクシーとの比較で分かる“思想の差”
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ヴォクシーは荷室の使いやすさを重視

トヨタ・ヴォクシーは、3列目使用時でも荷室を確保しやすい設計が特徴です。
床面が比較的フラットで奥行きも取りやすく、スーツケースや大型荷物を積む場面では扱いやすさを感じやすい構成とも。
このため、「荷室が狭いかどうか」という視点では、ヴォクシーの方が有利だと感じる人が多くなります。


セレナはシート可変を前提に考えられている

一方セレナは、シートアレンジありきの設計が前提です。
3列目を跳ね上げたり、2列目をスライドさせることで用途に応じた空間を作る思想が強く、固定的な荷室スペースよりも柔軟性を重視していますね。
そのため、フル乗車状態では荷室が小さく見えやすく、評価が分かれやすい傾向があります。


広さの捉え方がそもそも違う

両車の違いを整理すると、次のようになります。

観点セレナヴォクシー
基本思想シート可変前提荷室重視
フル乗車時荷室は最小限比較的余裕
柔軟性高いシンプル

これは優劣ではなく、ミニバンとしての考え方の違いです。
どちらが合うかは、使い方次第といえるでしょう。


荷室 積載性 狭さの現実は?それでもセレナはミニバンとして優秀

セレナ8人乗りは「狭い」と言われがちですが、荷室や積載性を冷静に見ていくと、ミニバンとして必要な実用性はしっかり備えています。
ここでは荷物の積める量やシートアレンジを踏まえつつ、セレナの本来の強みを整理していきます。


荷室・ラゲッジは「平均以上」

セレナ 荷室・ラゲッジは「平均以上」
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フル乗車時は正直余裕がない

セレナ8人乗りで最も誤解されやすいのが、フル乗車時の荷室容量です。
8人が座る状態では、3列目が常用となり、奥行きはごく限られます。
大きめのスーツケースやベビーカーは縦に入らない場合も多く、「狭い」という評価が生まれるのは自然といえますね。
ただし、これはミドルクラスミニバン全般に共通する傾向で、セレナ特有の弱点というわけではありません。


日常使い前提なら必要十分のスペース

買い物・通勤送迎・週末の外出といった日常用途であれば、セレナの荷室は必要十分なスペースを確保しています。

  • 高さ方向に余裕がある
  • 床面が低く荷物を載せやすい
  • 小物収納やサイドスペースが充実

特にC28型では床高さや開口部が見直され、大きさより使いやすさを優先した設計が強まっています。
そのため、実際に使ってみると「思ったより困らない」という声が多く聞かれました。


ミドルミニバンとしては標準〜十分の容量

ミニバンの荷室を判断する際は、“リットル数”だけでは決められないのがポイントです。

項目セレナミドルミニバン平均
フル乗車奥行きやや短いほぼ同等
高さ方向余裕あり標準
床面の低さ強み標準

このとおり、セレナの荷室は“広大”ではないものの、クラス基準では平均以上の実力があります。
つまり、「狭い=使えない」という評価には当たりません。

用途が合えば、十分に活躍するラゲッジスペースを備えたミニバンと言えるでしょう。


スーツケース積載で見える“現実ライン”

セレナ スーツケース積載で見える“現実ライン”
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家族旅行では厳しさを感じる場面もある

セレナ8人乗りで家族旅行を想定すると、スーツケースの積載が一つの分かれ目になります。
大人4人+子ども2〜3人で、全員分のスーツケースを持つケースでは、フル乗車時の荷室では不足を感じやすいのが現実です。

  • Mサイズ以上のスーツケースが複数ある
  • ベビーカーやアウトドア用品も積みたい
  • 荷物を立てて積む必要がある

こうした条件が重なると、「やはり狭い」と感じやすくなるでしょうか。


少人数・短期なら問題なく使える

一方で、使い方次第ではまったく不便を感じないケースも多く存在します。

  • 1〜2泊の短期旅行
  • 機内持ち込みサイズ中心
  • 子ども用の小型ケースが主体

このような状況であれば、荷室の高さを活かして十分な積載が可能。
日常+αの使い方においては、セレナ8人乗りでも無理なく対応できます。


積み方次第で使い勝手は大きく変わる

セレナの荷室は、積み方による差が大きい構造です。

  • 大型は寝かせて下段に
  • 軽い荷物は上方向へ
  • サイドスペースも活用

このように意識するだけで、見た目以上に積載力を引き出せます。
スーツケースが積めない車ではなく、条件と工夫を理解することで活きるミニバンと捉えるのが実態に近いでしょう。


シートアレンジでカバーできる範囲

セレナ シートアレンジでカバーできる範囲
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シートアレンジは万能ではない

セレナ8人乗りはシートアレンジが豊富ですが、どんな状況でも対応できる万能さを期待するとギャップが生まれるのも事実。
3列目を使用したまま大容量の荷物を積むことは難しく、人数と荷物の両立には限界があります。
これは設計上の特徴であり、ミニバン全般に共通する制約といえるでしょう。


ミニバンとしては合理的な設計

一方で、日常用途を中心に見ると、セレナのシートアレンジは実に合理的です。

  • 3列目の跳ね上げで荷室拡張
  • 2列目スライドによるスペース調整
  • 床面が低く積み下ろしが楽

これらの機能により、「使う場面に合わせて形を変える」というミニバン本来の役割をしっかり果たしています。
過剰なギミックに頼らず、扱いやすさを重視している点も評価できます。


過度な期待をしなければ十分な実用性

セレナのシートアレンジは、期待値を適切に設定することが重要です。

使い方評価
人数重視
日常+荷物
大型荷物常用

このように割り切って考えれば、セレナ8人乗りは十分に実用的な選択肢です。
万能ではありませんが、現実的な使い方では高い満足度を得られるミニバンといえるでしょう。


中古・価格面も含めた総合評価

セレナ 中古・価格面も含めた総合評価
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セレナは中古市場が豊富で選びやすい

セレナは長年人気のあるミニバンのため、中古市場の在庫が非常に豊富です。
多走行から低走行、e-POWER・ガソリン、8人乗り・7人乗りなど、条件に合わせた選択肢が揃いやすいのが大きなメリットです。
とくにミニバンは「使用目的が明確な車種」で回転が早く、狙い目の年式・グレードが見つかりやすい点も強みといえますね。


C27はコスパ、C28は完成度の高さが魅力

中古を検討するうえで注目したいのが、C27とC28の性格の違いです。

世代特徴向いているユーザー
C27価格が下がりコスパ良好。e-POWER初期で人気が高い。予算重視、実用性重視
C28走り・静粛性・安全装備が向上し完成度が高い。快適性重視、長く乗りたい人

C27は価格帯の幅が広く手に取りやすい一方、C28は最新設計と機能性が魅力で、どちらも明確な価値を持っています。


総合力はミドルミニバンとして依然高い

セレナの中古価格は比較的安定しており、総合力で見ればいまだに優秀な選択肢です。

  • 荷室・積載性はミドルミニバンとして標準以上
  • e-POWERの静粛性と街乗り性能
  • 中古在庫が潤沢で選びやすい
  • 7人・8人乗りのラインナップが明確

「狭い」と言われる場面はあるものの、用途を理解して選べば満足度は高く、価格面でも優れたバランスを持つミニバンです。
家族構成や予算に合わせて最適な世代・グレードを選べる点は、セレナならではの大きな強みといえるでしょう。


セレナ8人乗りの狭さと荷物の積載量など まとめ

記事のポイント

  1. セレナ8人乗りはフル乗車時の荷室が狭く感じやすいのは事実
  2. ただしそれは「人数重視」の設計によるもので、欠点とは言い切れない
  3. 7人乗りと比べると、快適性や車内動線では不利になりやすい
  4. 荷室・ラゲッジ容量はミドルクラスミニバンとして標準〜十分
  5. スーツケースは積み方と人数条件で評価が分かれる
  6. C27はコスパ重視、C28は完成度重視で選択肢が明確

セレナ8人乗りは「狭い」と言われる場面がある一方で、ミニバンとしての基本性能が不足しているわけではありません
人数を優先すれば荷物に制約が出るのは自然なことであり、使い方を理解したうえで選べば十分に実用的です。
万能さを求めすぎなければ、セレナ8人乗りは今なお総合力の高いミドルサイズミニバンといえるでしょう。

参考リンク

日産公式|セレナ

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私はこれまでに10台以上の車を乗り継いできた経験を活かし、「車との暮らし」をテーマに情報発信しています。
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