プリウスに乗ってる人=やばいイメージ?ヤクザ・ヤンキー説の真相

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プリウス乗ってる人イメージ
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私はこれまでに10台以上の車を乗り継いできた経験を活かし、「車との暮らし」をテーマに情報発信しています。
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「プリウスに乗ってる人って、なんかやばくない?」

SNSやネット掲示板などで、こんな声を見かけたことがある方もいるのではないでしょうか。
燃費性能で一世を風靡したトヨタの名車・プリウス。
しかしその一方で、「運転が荒い人が多い」「ヤンキーやヤクザが好んで乗っている」など、ネガティブなイメージが語られることもあります。

実際に「プリウスミサイル」などの不名誉なあだ名が生まれるほど、その印象は根強く、多くの人の記憶に残っています。
けれども、2023年に登場した新型プリウス(60系)は、クラウンと見間違うほど先進的なフロントマスクと、スポーツカーを思わせる低重心なフォルムで大きな注目を集めました。

では、なぜこれほどまでに「プリウスに乗ってる人=やばい」というイメージが広まったのでしょうか?
そしてその噂は、今も本当に当てはまるのでしょうか?

この記事では、過去の背景と現行モデルの違い、そして「ヤクザ・ヤンキーが乗っている」という噂の真相まで、多角的に検証していきます


プリウスに乗ってる人はやばい?その理由と背景

プリウスに乗っている人が「やばい」と言われるのは、なぜなのでしょうか。
ネット上では運転マナーや車の改造、さらには乗っている人物像まで、さまざまな噂が飛び交っています。
このセクションでは、その背景やイメージの出所を探っていきましょう。

SNSやニュースで語られるプリウス乗りの「やばい」エピソード

SNSやニュースで語られるプリウス乗りの「やばい」エピソード

SNSで広がる「やばい人が乗ってる」という印象

プリウスに関するネガティブな評判は、主にSNS上で拡散された数多くの体験談から生まれています。
Twitterや5ch、YouTubeのコメント欄では、「煽られたのがプリウスだった」「急な車線変更された」「歩行者無視の突っ込み方をされた」などの声が繰り返し投稿されており、いつの間にか「プリウス=やばい人が乗っている」というイメージが定着しました。

もちろん、全てのプリウスドライバーが危険というわけではありません。
しかし繰り返し語られる体験談の蓄積は、やがて「乗っている人の傾向」として扱われがちになり、ステレオタイプとして広まってしまったのです。


運転マナーが悪い?煽り・迷惑駐車の投稿も目立つ

プリウスに関する投稿で多いのが、「運転が荒い」「やたらと詰めてくる」「ウインカーを出さずに割り込む」といった運転マナーに関する苦情です。
特に、軽く改造された車体やスモークガラスを施したプリウスが、コンビニ前などに斜めに停まっていたという投稿も目立ちますね。

また、高速道路での「追い越し車線をゆっくり走るプリウス」や、「後続車に対して急ブレーキをかけた」など、煽り運転のような振る舞いが指摘されることもあります。
これらが積み重なり、「プリウス乗り=マナーが悪い」という印象をさらに強める結果となっています。


「プリウスミサイル」というネットミームの誕生

「プリウスミサイル」という言葉をご存じでしょうか?
これは、アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故がプリウスで多く報道されたことから生まれたネットスラングです。
駐車場から突然飛び出して壁に衝突、店に突っ込む――そうした事故の多くが、報道で車種名まで明示されていたため、「またプリウスか」と認識されやすくなりました。

高齢者の事故が多かった時期と、プリウスの普及率の高さが重なったことで、相対的にプリウスが多く見えるという統計的錯覚もあります。
それでも、インパクトのあるワードと共に事故報道が拡散されることで、「プリウスに乗ってる人はやばい」という印象がさらに加速してしまったのです。

「ヤンキーやヤクザがプリウスに乗る」と言われた理由とは?

「ヤンキーやヤクザがプリウスに乗る」と言われた理由とは?

かつてはクラウンやセルシオが“いかつい人”の代名詞だった

一昔前まで、ヤンキーやヤクザといえば「黒のクラウン」や「セルシオ」といった高級セダンを好んで乗るイメージが強くありました。
特に90年代から2000年代前半にかけては、車体が大きく、フルスモークに改造されたセダンが街中に多く見られ、それが「近寄りがたい存在」として定着していきます。
実際、反社会的な勢力がクラウンやマジェスタを公用車として利用していた時代もあり、それが市民の記憶に深く残ったのです。

そうした「いかつさ」や「権威」を象徴する車が時代と共に姿を消していく中で、燃費やコスパを重視したプリウスが一部の層にも受け入れられるようになった、という説があります。
プリウスは外見が控えめな一方で、「逃走に向いているほど静か」「車両価格が手頃で入手しやすい」などの理由から、好まれたという都市伝説めいた話もネット上で語られるようになりました。

ただしこれはあくまで一部の印象論であり、「ヤンキー、ヤクザ=プリウス」という結びつきが事実として証明されているわけではありません。


今のヤンキーやヤクザはプリウスだけに乗っているわけではない

とはいえ、現代のヤンキーや反社系とされる人々がすべてプリウスを好んでいるかというと、それは明らかに違います。
むしろ現在では、車選びが多様化しており、「アルファード」「ヴェルファイア」などの大型ミニバンや、「レクサス」「BMW」「ベンツ」などの高級外車も人気の選択肢となっています。
街中で見る“いかつい雰囲気の車”がプリウス一色ということはなく、むしろプリウスはあくまで一例に過ぎません。

さらに、プリウスの現行モデル(60系)はスポーティで洗練された印象が強く、かつての「地味な車」「目立たない車」というイメージとは大きく異なります。
そのため、以前のように「ヤンキーやヤクザがこぞって乗る車」としてカテゴライズするのは難しくなっています。

つまり、「プリウスに乗ってる人=ヤクザ・ヤンキー」という考え方は、ネットで強調されすぎた一面的な印象であり、現代の車社会ではすでに成り立たないケースがほとんどでしょう。

「改造プリウス」とネットミーム化

「改造プリウス」とネットミーム化

一部の改造プリウスが「やばい車」の象徴に?

プリウスに対するネガティブな印象を強めた要因のひとつに、「改造プリウス」の存在があります。もともとプリウスは燃費性能や静粛性を重視した実用車ですが、一部の若者やカスタム愛好家の間では、あえてプリウスをローダウンさせたり、スモークガラスや爆音マフラーを装着したりといった改造が流行しました。

こうした車は、いわゆる「ヤン車(ヤンキー風カスタムカー)」として扱われ、コンビニやファミレスの駐車場で斜めに停まっていたり、派手なエアロパーツで目立っていたりすることが多く、見た目のインパクトも相まって「プリウスに乗ってる人=やばい」というイメージが形成されていきました。


ネット上で拡散された「やばいプリウス」まとめ

改造プリウスの姿はSNSや動画投稿サイトでも話題となり、「やばいプリウス特集」や「煽り運転まとめ」などのタイトルでまとめられるようになりました。
5chやX(旧Twitter)では、特定の車両が晒され、「またプリウスか」「絶対近づきたくない車」などのコメントが並ぶことも珍しくありません。

このように、一部の目立つ改造車や悪質な運転行為が、ネット上で拡散されて「プリウス乗り=やばい人」というラベリングが進んでしまったのです。
実際にはごく一部の例であっても、視覚的な印象とネットの反応が結びつくことで、強いイメージとして残ってしまう典型的なケースだと言えるでしょう。


現行プリウスのデザインと評価 乗ってる人の深掘り

SNSなどで「やばい」と言われがちなプリウスですが、2023年に登場した現行モデルではデザインや評価が大きく変わりつつあります。
このセクションでは、新型プリウスの外観の特徴や、それを選ぶ人たちの傾向に注目していきます。

現行プリウスは「クラウン顔」+「低重心ボディ」

現行プリウスは「クラウン顔」+「低重心ボディ」

現行プリウスは現行クラウンと並ぶ洗練デザインに進化

2023年に登場した新型プリウス(通称60系)は、従来の“実用車”というイメージを大きく覆すデザインで注目を集めました。
なかでも目を引くのが、現行のクラウンと共通するフロントマスクです。
鋭く切り込まれたLEDヘッドライト、流れるように一体化したフロントグリル、無駄のない面構成は、もはや高級セダンに近い存在感を放っています。

一部の車好きからは「クラウンと並べても違和感がない」「知らなければレクサスかと思った」といった声も見られ、従来のプリウスにあった「地味・目立たない」といった印象は完全に一新されました。
特に現行クラウンも近年でデザイン路線を刷新しており、プリウスはまさに“今どきのトヨタ顔”の代表格といえる存在になりつつありますね。


スポーツカーのような低重心ボディで走りもスタイリッシュに

新型プリウスが注目されたのは、フロントデザインだけではありません。
もうひとつの大きな特徴が、これまでにないほど車高を低く抑えたフォルムです。
実際、60系は先代モデルよりも全高が約5cm低く設計されており、ボンネットからリアにかけてなだらかに落ちるシルエットは、スポーツカーを連想させます。

この「低重心」な見た目により、街中を走るだけで目を引く存在となり、若者を中心に“かっこいい車”として再評価され始めましたね。
また、空力性能を意識した設計と細部の造形美が相まって、従来の「エコカー」という枠から完全に抜け出した印象を与えています。

こうしたビジュアルの進化は、「プリウス=やばい人の車」というステレオタイプから距離を置くきっかけにもなりつつあり、今では「乗ってる人がオシャレ」「感度が高そう」といった声も見られるようになっています。

「クラウンが好きだった人」がプリウスに惹かれる逆転現象

「クラウンが好きだった人」がプリウスに惹かれる逆転現象

高級セダン志向の層がプリウスに注目し始めた理由

これまでクラウンやセルシオといった高級セダンを愛用してきた層の一部が、近年ではプリウスに乗り換えるという逆転現象が起きています。
その理由の一つが、現行プリウスのデザインが「クラウンの血筋を感じさせる仕上がり」だからでしょう。
特に60系プリウスは、シャープで重厚なフロントマスクや伸びやかなルーフラインにより、「高級感」と「先進性」の両方を感じさせるデザインとなっており、かつてのクラウンユーザーから「今のプリウスならアリ」と好意的に受け止められています。

かつてのクラウンが持っていた“威厳”や“貫禄”を現行プリウスに見出す人もおり、「控えめだけど存在感がある」「落ち着いた大人の車」といった評価が増えつつあるのが現状ですね。
特に中高年層や元セダン愛好者の一部では、クラウンの価格上昇や維持費の負担を避けつつ、洗練された外観の車を選びたいというニーズに対し、現行プリウスがその選択肢に入ってきているのです。


実用性派とデザイン派が交わる不思議な車種に進化

プリウスはもともと、「燃費が良くて静か」「とにかくコスパ重視」という実用性の高さで人気を集めてきました。
そのため、これまでは「通勤用」「営業車」「タクシー用途」など、“移動のための道具”という側面が強かったのです。

しかし現行モデルでは、見た目に惚れて買う人が明らかに増えており、「デザインで選ぶ車」としての地位を築きつつあります。
とくに若年層やファッション感度の高い層の中には、「一目惚れで買った」「外観に高級感がある」といった声もあり、プリウスは今や“燃費のいい実用車”という枠を越えて、多様な価値観を持つユーザー層に支持される存在へと変化しています。

つまり、かつてクラウンを好んだ重厚志向の層と、今のトレンドに敏感なデザイン志向の層が交差する稀有な車種となっており、それこそが現行プリウス最大の特長といえるでしょう。


乗っている人も変わってきている?若者や感度高い層も

乗っている人も変わってきている?若者や感度高い層も

かつてプリウスといえば、「中高年向け」「営業車」「燃費命の実用車」といった印象が強く、若者からは敬遠されがちな存在でした。
しかし現行モデルの登場以降、そのイメージに明らかな変化が見られます。SNSでは「新型プリウスかっこいい」「この見た目でハイブリッドはアリ」といった若者の投稿も増え、スタイリッシュな車として注目されるようになりました。

とくに都市部では、20〜30代の男女がカスタムせずノーマルで乗る姿も見かけられ、かつての“プリウス=地味”という固定観念が崩れつつあります。
見た目に惹かれて購入する層と、実用性を評価して選ぶ層が同居することで、プリウスは従来のイメージを超えて“選ばれる車”へと進化しているのです。


結論:プリウスに乗ってる人は本当にやばいのか?

結論として、「プリウスに乗ってる人=やばい」と一括りにするのは、もはや時代遅れと言えるでしょう。
たしかに過去には、燃費の良さを求める実用派や、一部の改造ユーザー、さらにはヤンキーや反社と結び付けられるような人物が乗っていたという印象がありました。
しかし現行モデルにおいては、デザイン・質感ともに大きく進化し、クラウンのような重厚感やスポーツカーのような低重心フォルムをまとった“洗練された車”として評価されています。

そうした変化に伴い、乗っている人の層も多様化。
中高年だけでなく、若者やデザイン重視の層からも支持されるようになりました。
ネット上では一部の“やばい”印象が拡大されがちですが、それはごく一部の例であり、車種全体の評価とは切り離して考えるべきです。

つまり、現代のプリウスは「やばい人の車」ではなく、「注目されやすい車」。

だからこそ良くも悪くも話題にされる――そんな存在なのかもしれません。

参考リンク carモビー「ヤクザが乗ってる車5選」

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私はこれまでに10台以上の車を乗り継いできた経験を活かし、「車との暮らし」をテーマに情報発信しています。
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