フェアレディZについて調べていると、「やめとけ」「後悔する」といった強い言葉が目に入ることがあります。
とくにZ34や現行Z（RZ34）を検討している方ほど、その口コミが気になり購入をためらってしまうこともあるでしょう。
しかし、こうした評価の多くは “特性を正しく理解していないケース” や “スポーツカー慣れしていない視点” によって生まれるものです。
実際のところ、フェアレディZは走りの魅力が非常に濃く、人によっては人生を変えるほどの体験を与えてくれる一台といえます。
本記事では、ネット上で語られる「やめとけ」や「後悔した」という声を整理しつつ、Z34と現行Zの違いや評価ポイントをスポーツカー乗りの視点から丁寧に解説していきます。
否定的な噂だけで判断するのではなく、“どこに誤解があるのか”“どんな人が後悔しないのか” を明確にすることで、自分にとって最適な選択が見えてくるはずです。
最終的には、フェアレディZが持つ本来の魅力にも触れながら、購入前の不安が解消されるような内容にまとめました。
Z34・現行Zを検討している方はもちろん、スポーツカーに憧れつつ一歩踏み出せない方にも参考になるはずです。
では、具体的な理由を順に見ていきましょう。
フェアレディZは“やめとけ”なのか？後悔するZ34／現行Zのネガティブ評価整理
フェアレディZには「やめとけ」「後悔する」といった否定的な声が一定数存在します。
しかし、その多くはZ34と現行Zで理由が異なり、必ずしも車そのものの欠点ではありません。
まずはネット上で語られるネガティブ評価を整理し、どこに誤解があるのかを見ていきましょう。
ネットで言われる「やめとけ」の理由と口コミの実態
① ネット上で語られる典型的なネガ評価（口コミ）
フェアレディZが「やめとけ」と言われる理由として最も多いのが、乗り心地の硬さ・維持費の高さ・大排気量の怖さ・視界の悪さといった声ですね。
とくにZ34は車重があり、街中では足まわりの硬さを強く感じやすいという口コミが散見されます。
実際の投稿では、
- 「段差で突き上げる。家族からは不評」
- 「燃費が悪くて維持費が心配になった」
- 「加速は最高だけど後方視界は慣れが必要」
といったレビューが多く、スポーツカーに不慣れな人ほど“思っていたのと違う”と受け止めやすい印象です。
また大排気量ゆえの税金やタイヤ代も気になり、これらが「後悔した」という口コミにつながる傾向があります。
② 中古Z34が安く見える理由と“後悔する人の傾向”
Z34が中古で“安く見える”こともネガティブ評価を助長しています。
しかし、この理由は車の評価が低いからではありません。
主な要因は次のとおりです。
中古Z34が安い理由（実態）
- 流通台数が多い（玉数が豊富）
- 発売から年数が経ち相場がこなれている
- 維持費がかかるというイメージで敬遠されやすい
つまり“車両価値が低い”のではなく、需要と供給のバランスで落ち着いた相場になっているだけです。
一方、実際に後悔したという人の多くは、
スポーツカー経験のない層、硬い乗り味や視界の狭さへの理解が不十分な層に集中しています。
- 「思ったより車体が大きくて扱いづらかった」
- 「維持費が高いと聞いて不安になりすぎた」
という口コミが代表例で、Z本来の“スポーツカーとしての性質”を知らずに購入したケースが目立つのです。
Z34と現行Z（RZ34）で異なる“やめとけ理由”
① Z34に向けられる“やめとけ理由”は古さと重さに集中している
Z34は発売から年数が経っているため、車重・燃費・内装の古さがネガティブ評価としてよく挙げられますね。
とくに街中メインで乗るユーザーほど、重い車体と燃費の悪さにギャップを感じやすいようです。
実際の口コミでは、
- 「重さがあるぶん取り回しは楽じゃない」
- 「内装が古くて最新の車と比べると見劣りする」
- 「燃費は期待しない方がいい」
といったレビューが目立ちました。
しかし一方で、Z34特有のアナログ感ある操作フィールを評価する声も多く、「スポーツカーとしてはむしろ味わい深い」という意見も根強いのが特徴です。
Z34で後悔しやすいのは、“普段使いSUVの延長線”で考える人であり、スポーツカーとして見れば大きな欠点とは言えません。
② 現行Z（RZ34）は“最新ゆえの弱点”から“買いやすさ回復期の不安”に評価が変化している
現行Z（RZ34）は、登場直後〜受注停止期間中は「高すぎて買えない」「プレミア化してやめとけ」という声が多く見られました。
しかし、2024年末〜2025年にかけて受注が再開され、市場の流通量が増えたことで相場が落ち着き始めています。
この変化により、“高騰しすぎて買えないスポーツカー”から、“条件次第で狙いやすい車”へと評価がシフトしつつあります。
とはいえ、最新Z特有のネガティブ要素がゼロになったわけではありません。
たとえば、口コミでは次のような声が残っています。
- 「値引きが渋く、総額で見るとやはり高い」
- 「加速が強烈で、スポーツカー初心者には怖いかもしれない」
- 「MT/STなど人気グレードは今でも割高」
特に加速性能の鋭さは賛否が分かれやすく、パワーに慣れていない人ほど「扱いづらい」と感じるケースがあるようです。
また、グレード選びを誤ると後悔するという口コミもよく見られますね。
よくある後悔例
- 「ATにしたけど、あとからMTが良かったと思った」
- 「Version Tにしたが、STの装備差が気になって後悔した」
つまり、現行Zの“やめとけ理由”は、
車そのものへの不満より、価格・扱いやすさ・グレード選択のミスマッチが原因になることが多いのです。
一方で、受注再開と相場落ち着きにより「今なら買えるかも」とポジティブな口コミも増えており、2025年時点では“現実的に検討しやすいフェアレディZ”へ回帰しているのです。
誤解されやすい3つのポイント（後ろの視界／乗り心地／相場）
① 「後ろの視界が悪い」はZ特性の“普通”
フェアレディZに関する口コミで頻出するのが、**「後方視界が悪い」「後ろが全然見えない」**という声です。実際のレビューでも、
- 「バック時に車幅感覚がつかみづらい」
- 「リアウインドウが小さくて怖い」
といった投稿が散見されます。
ただし、これは Z に限らず“クーペ全般の特徴”と言えます。
リアピラーが厚いスタイル、低い着座位置、スポーツカーらしいキャビン形状が視界に影響するため、Zだけの欠点とは言えません。
また、多くのオーナーは数週間で慣れるようで、
- 「慣れれば問題なし。ミラーと感覚で十分」
- 「むしろ囲まれ感があって好き」
と肯定的な口コミも見られます。
② 乗り心地の硬さと相場の誤解 ― 不満ではなく“性質”を理解することが大切
次に誤解されやすいのが、乗り心地の硬さです。口コミには、
- 「段差の突き上げが強い」
- 「家族から乗り心地が不評」
といった意見がある一方、スポーツカー経験者のレビューでは - 「Zならこれで普通。むしろしっかり感がある」
- 「高速では安定していて心地いい」
という真逆の評価も多く見られます。
この違いは、**“スポーツカー基準で考えるかどうか”**に尽きます。
フェアレディZはあくまで“走りを楽しむ車”であり、快適性を求める乗用車とは目的が異なります。乗り心地が硬いのは欠点ではなく、“スポーティな性能を支える正常な仕様”といえるのです。
さらに相場に関しても、ネットでは「暴落した」「価値が落ちた」と語られることがありますが、筆者としては**暴落というより“適正化”**と考えています。
受注再開や流通増で価格が落ち着いただけで、車としての評価が下がったわけではありません。
むしろ適正な価格帯に戻ったことで、Z を検討しやすい環境になったとも言えるでしょう。
後方視界・乗り心地・相場のいずれも、“事実以上にネガティブに語られがち”ですが、その多くは誤解に基づいた評価です。
✅ 補足：生産終了や受注停止は“過去の話”価格も供給も落ち着いている
Z34の生産終了や、現行Z（RZ34）が一時的に受注停止となった時期は、「買いたくても買えない」「中古が高騰しすぎて手が出ない」といった声が多く、“やめとけ”という評価の背景にもなっていました。
しかし、この状況はすでに解消されています。
2025年現在は受注が再開され、新車の供給が正常化。
中古市場も玉数が増え、価格が暴騰するような状態ではなく、むしろ“適正な相場”に落ち着いてきました。
つまり現在のフェアレディZは、「買えない不安」よりも走行性能やグレード選びといった本質部分を基準に判断できるフェーズに入ったと言えるでしょう。
後悔しないフェアレディZの真価 やめとけどころか“魅力の塊”
ここからは、フェアレディZが本来持つ“魅力の核心”に迫っていきます。
ネットでは「やめとけ」という声も見られますが、スポーツカーとしてのZはむしろ痛快さと満足感の塊です。
Z34と現行Z、それぞれの個性を踏まえつつ、後悔せずに選ぶための視点を確認していきましょう。
Zを避ける人ほど誤解している“魅力の本質”
① 「乗り心地が硬い」は欠点ではなく“スポーツカー基準の正常値”
フェアレディZを検討する際、多くの人が最初に気にするのが乗り心地の硬さです。
たしかに一般的なファミリーカーと比べれば突き上げは強めで、口コミでも
- 「段差でドンとくるので最初は驚いた」
- 「家族には評判が悪い」
といった声が見られます。
しかし、これはZの欠点というより、スポーツカーなら当然備わるべき特性です。
硬い足まわりは、コーナリングの安定性や高速域での安心感につながり、むしろ走りを楽しむためには欠かせない要素。多くのオーナーも
- 「高速ではむしろしっとり安定する」
- 「硬さが安心感につながる」
と前向きに語っています。
つまり、「乗り心地が硬い」は“快適性重視の車ではない”というだけであり、スポーツカーの基準で見れば自然な設定なのです。
② 速度域の余裕、強烈な加速、そして“買えない心理”の誤解
Zの真価として語られるのが速度域の余裕と高い安定性です。
Z34でも余裕ある加速を持ち、現行Z（RZ34）はさらにパワフルで、口コミには
- 「加速の伸びが気持ちよすぎる」
- 「高速巡航の安定感は国産トップクラス」
という評価が多く並びます。
一方で、「買えない」という声もよく見られます。
ただし、この“買えない心理”の中身をよく見ると、実はコストそのものより“価値観の迷い”によるものが多いのが特徴です。
たとえば、
- 「維持費が高そうというイメージ」
- 「スポーツカーにこれだけ払うべきか迷う」
- 「日常用途と割り切れない」
といった“心理的なハードル”が多く、実際の維持費が特別高いわけではありません。
現にZ34の維持費は同格のスポーツカーの中ではむしろ良心的で、現行Zも国産としては標準的な範囲に収まります。
つまり、Zを避ける人が抱える不安の多くは、性能や実コストではなく“イメージ”が作り出した誤解なのです。
Z34を後悔しないための選び方（相場・維持費・人気グレード）
① 相場が落ち着いた今が“買い時”。中古が安い理由と良個体の見分け方
Z34は中古相場が長期的に安定しており、2025年時点では最も狙いやすいスポーツカーの一つになっています。
相場が高騰しない理由は、
- 玉数が多い
- 年式が進んだことで価格が適正化
- 維持費が高そうという“イメージ”で敬遠されがち
などが挙げられ、決して“人気がない”からではありません。
実際の口コミでも、
- 「探せば状態の良い個体が多い」
- 「価格に対して性能が高すぎる」
といった前向きな意見が多く、コスパの良さを評価する声が目立ちます。
ただし、安さだけで選ぶと後悔しやすいため、次のポイントは必ずチェックしておきたいところです。
Z34・中古選びの必須チェックポイント
| チェック項目 | 理由 |
|---|---|
| 走行距離より“整備履歴”を最優先 | オイル管理で耐久性が大きく変わる |
| タイヤ・ブレーキの残量 | 重い車体なので消耗が早い |
| AT/MTの状態 | 特にMTは“操作フィール”が命 |
| 修復歴・社外パーツの内容 | 過度な改造車は避けたい |
② 維持費はスポーツカーとしては良心的。人気グレードの選び方が満足度を左右する
維持費について「高そう」というイメージがありますが、実際には同クラスのスポーツカーの中ではかなり良心的という口コミが多く見られます。
- 「税金は普通。燃費は気にしなければ問題なし」
- 「消耗品も高すぎない。維持しやすい」
という声も多く、実費ベースではそこまで負担にはなりません。
一方、グレード選びを誤ると後悔しやすいのがZ34の特徴。
Z34・人気グレード傾向（口コミベース）
- Version ST（MT）…走りの満足度が最も高くリセールも安定
- Version S…走行重視だが装備は控えめ
- 標準グレード…価格は魅力だが後から「STにすれば良かった」という声が多い
特に「あとで装備と走りの差が気になる」という後悔が多いため、予算が許すならST系を選ぶのが鉄板といえます。
相場が落ち着いた今、Z34は“買い時”といえる一台です。
安い理由を正しく理解し、整備履歴とグレード選びを押さえれば、後悔のない最高の相棒になるでしょう。
現行Z（RZ34）が“やめとけ”どころか価値上昇している理由
① 受注再開で“買えるZ”に戻ったが、相場が崩れにくいのは変わらない
現行Z（RZ34）はデビュー直後から長期の受注停止が続き、その期間は供給不足 → プレミア化という典型的な流れを辿りました。
中古車が新車価格を超えるケースもあり、「高すぎて買えない」「やめとけ」という声が一気に増えた時期でもあります。
しかし、2024年末〜2025年にかけて受注が正式に再開されたことで、状況は大きく変化しました。口コミでも、
- 「ようやく新車が買えるようになった」
- 「中古も探しやすくなった」
といった声が増え、ユーザー心理としての“買えないストレス”は解消されつつあります。
その一方で、相場が崩れるかといえばそうではなく、現行Zは依然として**「値落ちしにくい構造」を持ったモデル**です。理由はシンプルで、
- MTの存在
- スポーツカー市場の縮小
- 代替の国産モデルが極めて少ない
といった背景があり、Z系のブランド価値が揺らぎにくいからです。
つまり受注再開で適正相場に戻ったものの、“価値が下がりにくいスポーツカー”という地位は維持しているというのが現状と言えますね。
② デザイン・性能は“復活Z”として高評価。狙うなら受注再開直後〜相場安定期
現行Zの評価を語る上で欠かせないのが、デザインと走行性能が“復活Z”として極めて高く評価されている点です。
口コミでも、
- 「往年のZらしさを現代風に落とし込んだデザインが最高」
- 「V6ターボの加速が圧倒的で運転していて飽きない」
といったレビューが多く、デザイン・走りともに満足度は非常に高い傾向にあります。
また、2025年の今は“狙い目”という意味でも理想的なタイミングです。
受注再開後は新車供給が安定し始め、中古もプレミア価格が薄まり、中古と新車の価格差が適正化する時期に入っています。
狙い目は次の二つのタイミングです。
現行Zの購入を検討するベストタイミング
- 受注再開直後〜半年：値引きは少ないが希望グレードが選びやすい
- 中古相場が落ち着いた今：ST・MTといった人気グレードでも適正価格で狙える
つまり現行Zは、
「やめとけ」と言われた時期が過ぎ、本来の価値を正当に評価できるフェーズに入ったスポーツカーです。
スポーツカー乗りとしての結論：フェアレディZで後悔するのは“買い方を間違えた人”だけ
● この記事のポイント
- 「やめとけ」「後悔」という評価の多くは、Z特有のスポーツカー特性への理解不足から生まれやすい
- ネガティブ意見の中心は 乗り心地の硬さ・後方視界・維持費のイメージ など、実際には“慣れ”や“使い方”で解決できる要素
- Z34は 相場が落ち着き、良個体を狙いやすい“黄金期” に入っている
- 現行Z（RZ34）は プレミア化しやすい構造で、価値が落ちにくい稀少国産スポーツカー
- 後悔している人の大半は 用途とグレード選びを誤ったケース
● スポーツカー乗りとして伝えたい“本当の結論”
フェアレディZは、単なる移動手段ではなく**“走る楽しさそのもの”を体験させてくれる純粋なスポーツカー**です。
ネット上で“やめとけ”“後悔”という意見があるのも事実ですが、その多くはスポーツカー未経験者が感じるギャップから生まれた誤解にすぎません。
● 参考リンク