フェアレディZに興味を持つ多くの人がまず気になるのは、「実際のレビューや評価はどうなのか」という点ではないでしょうか。
とくに現行の8代目RZ34と、1つ前の7代目Z34はデザインも走りも方向性が異なり、口コミを見ても意見が分かれることがあります。
そこで本記事では、ネット上に公開されているフェアレディZのレビュー・評価を幅広く収集し、それぞれの世代がどのように評価されているのかを整理しました。
近年はスポーツカー市場全体が価格変動の波にさらされ、フェアレディZも例外ではありません。
登場当初にプレミアが付いた現行モデルは、供給の改善や流通量の増加によって価格が落ち着き、Z34も高騰期からの下落で“手が届きやすいZ”へと変化しています。
こうした市場背景を踏まえつつ、口コミが語る「良い点・気になる点」を公平にまとめました。
そして、もうひとつ重要なのが「どんな人に向いているのか」という視点です。
同じフェアレディZであっても、乗り味・性格・満足ポイントは世代ごとに大きく違います。
レビューを読み解くことで、自分がRZ34に向いているのか、それともZ34のほうが合っているのかが自然と見えてくるでしょう。
この記事が、あなたにぴったりの“Zの選び方”を考えるきっかけになれば幸いです。
フェアレディZのレビュー評価総まとめ(8代目 RZ34・7代目 Z34)
フェアレディZの評価は世代ごとに特徴が大きく異なります。
本章では、8代目RZ34と7代目Z34に寄せられたネット上のレビューを整理し、デザイン・走り・乗り心地といった主要ポイントを総まとめします。
まずは2世代それぞれの“評価の傾向”を把握していきましょう。
デザイン・内装レビュー ― 8代目RZ34と7代目Z34の“方向性の違い”

■ 口コミ・レビュー抜粋
- 「RZ34はレトロなのに新しく見える。特に丸目LEDの存在感がいい」
- 「Z34は肉厚でワイド。古さより“迫力”が勝って今でも十分かっこいい」
- 「内装はRZ34がデジタルで使いやすい。Z34はアナログ感が逆にスポーティ」
フェアレディZのデザイン評価は、世代ごとに“方向性の違い”が明確に表れます。
8代目RZ34は、初代S30を思わせる丸型ライトやロングノーズのシルエットが高く評価され、「昔のZが現代によみがえったようだ」という声が多く、レトロ回帰が成功した代表例といえるでしょう。
一方で7代目Z34は、重厚で肉厚なフェンダーラインと迫力あるフォルムが強い支持を得ており、年月が経った現在でも「スポーツカーらしさが色褪せない」という評価が目立ちます。
内装では、RZ34が液晶メーターや操作系の整理によって“現代的で使いやすいコックピット”と評価されるのに対し、Z34はアナログスイッチや3連メーターが象徴的で、「運転する楽しさを感じる」と好意的な意見が寄せられています。
異なる方向性ながら、どちらも“Zらしさ”を確保している点は共通ですね。
■ 筆者の見解
口コミを見る限り、RZ34は“レトロ×モダン”という現在のZのコンセプトが見事に形になっており、Z34は“存在感とスポーツカーらしさ”が評価の核になっています。
世代ごとにアプローチは異なるものの、どちらにも強い個性があり、ユーザーがZを選ぶ最大の理由はやはりこのデザイン性にあるでしょうか。
レビューを見ても、Zは“外観・世界観で惚れて買う車”であることがよく分かりますね。
走行性能レビュー ― ターボ化した8代目とNAの7代目の“走りの個性”

■ 口コミ・レビュー抜粋
- 「RZ34の加速は段違い。ターボのトルクが分厚くて一気に前へ出る」
- 「Z34のNAは上まで気持ちよく回る。音とフィーリングが最高」
- 「街乗りはどちらも扱いやすいが、ハンドリングはZ34が素直でRZ34は重厚」
走行性能に関する口コミでは、まず現行RZ34の「V6 3.0Lツインターボ」が大きな話題ですね。
「アクセルを踏んだ瞬間の加速が圧倒的」「トルクが太くて街中でも余裕がある」といった声が多く、力強さを重視するユーザーから絶賛されています。
一方で、「Zらしい荒々しさが残っている」と評価するレビューもあり、ターボ化は賛否ではなく“世代の個性”として受け入れられている印象です。
対して7代目Z34は、3.7L NAの自然吸気らしい“伸びのある回転フィール”が高く評価されました。
「回したときの気持ちよさ」「音が官能的」という意見が多く、数字以上に“フィーリングで惚れる車”として語られることが特徴的です。
街乗りのしやすさについては、「どちらも扱いやすい」という意見が多いものの、ハンドリングに関しては「Z34は素直で分かりやすい」「RZ34は重厚で安定志向」という声に分かれています。
■ 筆者の見解
レビューを読み比べると、RZ34とZ34は“走りの楽しさの種類”が根本的に異なります。
力強いトルクでグイッと加速する満足感を求めるなら、ツインターボのRZ34が最適です。
一方で、官能的なNAサウンドや回転の伸びに魅力を感じる人にはZ34が合っています。
どちらもスポーツカーとしての魅力は十分にあり、数値では語れない“自分がどんな走りを楽しみたいか”が選択のポイントになるでしょう。
維持費・燃費・中古相場 ― 価格変動の背景まで含めて“リアルなコスト”を検証

■ 口コミ・レビュー抜粋
- 「Z34はここ1年で明らかに安くなった。数年前より30万円以上下がって買いやすい」
- 「RZ34は登場直後は700〜800万円のプレミアだったが、いまは普通に買える価格帯まで落ち着いた」
- 「燃費は世代問わず街乗り7〜9km/Lくらい。維持費はスポーツカー標準でやや高め」
コスト面の口コミでは、まずZ34(7代目)の価格下落が大きく語られました。
2023年から2024年にかけて平均30万円以上下落しており、「高騰期が終わり、正常な中古相場に戻りつつある」という声が増えました。
走行4万km前後で総額230万円台という実例も多く、Z34は“今が最も買いやすい時期”と感じるユーザーが目立ちます。
現行RZ34は価格推移の話題がさらに大きいモデルです。
登場初期(2022年)は受注停止や供給不足が重なり、カーセンサーでは700〜800万円台のプレミア価格が当たり前という状況でした。
しかし、2024〜2025年の受注再開と流通増加によって価格が急落し、「100万円以上下がった」「ようやく適正価格に落ち着いた」という口コミが非常に多いのが特徴です。
維持費の面では、燃費はZ34・RZ34どちらも街乗りで7〜9km/L程度。
タイヤ・ブレーキ・任意保険などのランニングコストは一般車より高めですが、「スポーツカーとして見れば普通」という意見が主流ですね。
■ 筆者の見解
今回のレビューを総合すると、Z34・RZ34ともに“今は買いやすい相場”といえます。
とくにRZ34は、異常なプレミア期から正常価格へ戻った印象が非常に強く、これまで手が届かなかった人にも現実的な選択肢となりました。
一方で、価格が安定しつつある今後はリセールがどう推移するかを慎重に考える必要があります。
購入ハードルは下がったものの、将来価値という点では“一考の余地あり”というのが現状だと思います。
フェアレディZのレビュー評価から読み解くおすすめユーザー
ここまでのレビューを踏まえると、フェアレディZは世代ごとに“向いているユーザー像”がはっきり分かれます。
本章では、RZ34とZ34の評価傾向をもとに、それぞれに適したユーザー像を整理します。
性能・デザイン・価格の3点から、自分に合うZを見つけるための指針を示しました。
8代目 RZ34 が向く人 ― 最新性能・実用性・安心感を求める層

■ レビューから見える特徴
- 「デザインと性能のバランスがちょうどいい。最新スポーツカーとして完成度が高い」
- 「ターボの加速に余裕があり、街乗りでも扱いやすい」
- 「保証や装備が新しいので安心して所有できる」
- 「プレミアが落ち着いて、中古でも現実的な価格になってきた」
レビューを読むと、RZ34は“最新スポーツカーとしての総合力”が高く評価されています。
デザインはレトロ回帰の魅力を残しつつ、現代的なシャープさもあり、「Zらしさと最新性の両立がうまい」という声が多数見られますね。
さらにV6 3.0Lツインターボによる力強い加速は、「街乗りで余裕がある」「高速の合流がとにかく楽」といった口コミが多く、運転のしやすさという実用面でも高評価です。
また、RZ34は新車保証・最新の安全装備・インフォテインメントの充実など、“現代車としての安心感”も特徴です。
年式の新しさはトラブルリスクの低さにつながり、「旧車ほどメンテを気にしなくていい」という声も見られます。
価格面では、登場直後のプレミア価格(700〜800万円台)がすでに落ち着き、2024〜2025年にかけて中古相場が大幅に安定したことで、「ようやく買い時が来た」という口コミも増加しましたね。
■ 筆者の見解
RZ34は、総合性能・扱いやすさ・デザイン・安心感のどれも高水準でまとまっている“万能型”だと感じます。
通勤や街乗りをこなしつつ、週末にワインディングへ行ってもしっかり楽しめる、1台完結のスポーツカーといえるでしょう。
最新性能を求めつつ、“Zらしさ”を味わいたい人には最適な選択だと思います。
7代目 Z34 が向く人 ― 走りの“味”とコスパを重視する層

■ レビューから見える特徴
- 「NAの気持ちよさが圧倒的。回すほど楽しい」
- 「軽快でスポーツカーらしい感触がある。Zらしい荒々しさが残っている」
- 「中古相場が大きく下がってきて、今が狙い目」
- 「状態の良い個体を選べば、維持もそこまでシビアではない」
口コミを見ると、Z34の最大の魅力はなんといっても“自然吸気(NA)エンジンの気持ちよさ”。
「上まで回すと音とフィーリングが一体になる」「踏めば踏むほど楽しい」といった意見が特に多く、加速の鋭さよりも“官能的な走りの質”が評価されている印象があります。
また、RZ34と比べると車体が軽く、ステアフィールも素直という声が多く、より“スポーツカーらしさ”を感じられるという口コミが目立ちますね。
中古相場については、2023〜2024年で平均30万円以上値下がりしており、走行4万km前後で総額230万円台という実例も珍しくありません。
「高騰期から一段落して買いやすくなった」という意見が非常に増えているのも特徴です。
ただし、年式がやや古くなる分、整備履歴・消耗品・前オーナーの扱い方の影響は大きいとされ、「状態の良い個体を選ぶことが最重要」と語るレビューが多数見られます。
■ 筆者の見解
走行フィールを重視する人にとって、Z34は唯一無二の選択肢です。
ターボの力強さではなく、NAならではの“リニアで自然な気持ちよさ”に価値を感じる人には強く刺さるモデルだと思います。
さらに中古価格が大きく下がっている今は、シリーズの中でも最も手に取りやすい“現実的なZ”。
しっかり整備された個体を選べば、コスパの良いスポーツカーとして長く楽しめるでしょう。
フェアレディZのレビュー評価とおすすめユーザー 結論
■ この記事のポイント
- RZ34は“レトロ×モダン”のデザインとツインターボ性能が高く評価され、総合力の高さが強み。
- Z34はNAらしいリニアなフィーリングとスポーツカーらしい荒々しさが魅力として語られる。
- 相場は両世代とも下落傾向。特にRZ34はプレミア期から正常価格へ戻り、買いやすい状況に。
- 維持費は世代に関わらずスポーツカー標準で、燃費は街乗り7〜9km/L前後が一般的。
- “どんな走りを求めるか”で適性が大きく変わるため、レビューの傾向が最適解の指標になる。
フェアレディZは、世代ごとに明確な個性があり、口コミやレビューを読み込むほど“どんな人に向いているか”の輪郭がはっきりしてきます。
最新性能・扱いやすさ・安心感を重視するならRZ34が最適で、日常からワインディングまでを1台で完結させたいユーザーに向くモデルです。
一方で、走りそのものの味やフィーリングを楽しみたい人、官能的なNAに価値を見いだす層にはZ34が強く支持されます。
相場が落ち着いた今は、どちらを選ぶにしても“後悔しにくいタイミング”。
レビューが示す特徴を整理し、自分の価値観に合うZを選ぶことが何より重要だといえるでしょう。
■ 参考リンク
