「ステップワゴンのターボって実際どれくらい速いの?」――この疑問は、ステップワゴンを検討する多くの方が気になるポイントではないでしょうか。
特に最新モデルでは1.5L VTECターボを採用し、ミニバンとしては珍しい“低回転から伸びる加速感”を持つことが特徴です。
7人乗りでもしっかり走れるのか、高速道路の合流は余裕があるのかなど、実用面の走りが気になる人も多いはずです。
本記事では、ターボモデルのスペック・加速力を軸にしつつ、乗り心地や足回りの特徴、さらに横揺れやCVT特有の癖といった弱点にも触れながら、ステップワゴンの「速さの本質」を分かりやすく整理しました。
1.5Lターボのブーストの立ち上がり方、最高速度の現実的なライン、減速セレクターを活かした走行方法など、実用で役立つ視点も盛り込んでいます。
これからステップワゴンを購入する人はもちろん、中古でターボモデルを検討している人にも読んでいただきたい内容です。
「速さ」と「家族ミニバンとしての使いやすさ」を両立したい方に向けて、リアルな評価をお届けします。
ステップワゴンのターボ(1.5L VTEC TURBO)は本当に速い? — スペックと走りの実力
ステップワゴンのターボは「1500ccとは思えない加速を見せる」と言われることがあります。
実際に最新の1.5L VTECターボは、低回転域から太いトルクを発揮し、多人数乗車や坂道でも力強く走れる点が魅力です。
ただし、スペックの数値だけでは速さのイメージがつかみにくいのも事実でしょう。
ここからは、1.5Lターボがどれほど実用的に速いのか、最高速度の目安や加速の体感などを具体的に解説していきます。
1.5Lターボのスペックと最高速度の目安(1500ccターボの本当のポテンシャル)

● ステップワゴン1.5Lターボの主要スペックと“1500ccとは思えない”理由
ステップワゴンに搭載される「1.5L(1500cc) VTEC TURBO」は、排気量だけを見ると小さく感じますが、実際には従来の2.0L自然吸気に匹敵する力を持つのが特徴です。
ターボによって低回転から力強いトルクを発生するため、街乗りや多人数乗車の場面でもストレスを感じにくいエンジンではないでしょうか。
特に4〜6名程度乗せて走るシーンでは、NAの2.0Lよりも“軽く前に出る”フィーリングを持つ点が高く評価されています。
下表は、1.5Lターボと旧2.0L NAのスペック比較です。
| 仕様 | 1.5L VTEC TURBO | 2.0L NA(過去モデル) |
|---|---|---|
| 最高出力 | 約150PS前後 | 約150PS前後 |
| 最大トルク | 約20.7kgm(203Nm) | 約19.4kgm前後 |
| トルク発生回転数 | 1600〜5000rpm付近 | 4500rpm付近がピーク |
| 実用加速 | ◎ 太い低速トルク | △ 高回転寄り |
このように、同等の出力ながらターボのほうが“低回転からトルクが立ち上がる”ため、実際の走行は1.5Lターボのほうが扱いやすく力強く感じますね。
● 最高速度と高速域の実力 ― 法定速度内での余裕こそ「速い」の本質
読者の多くが気になる「最高速度」ですが、日本では法定速度が決まっているため、実質的には“どれだけ余裕を持って100km/h巡航できるか”が重要です。
ステップワゴン1.5Lターボは、高速道路への合流や追い越し加速で力不足を感じにくく、100〜110km/hでもエンジン回転数はそこまで上がりません。
ターボによって低回転で最大トルクを発揮するため、静かで余裕を持った巡航が可能です。
ターボが低回転で粘る理由(最高回転数との関係)
- 最大トルクは1600rpm前後から発生
- 3500rpm付近まで力が落ちにくい
- 自然吸気のように高回転まで回さなくても十分な加速が得られる
その結果、一般道では静かにスッと加速し、高速道路では“アクセルを少し踏むだけで速度が乗る”感覚を得られます。
特に多人数乗車や荷物を積んだ状況では、NA2.0Lよりもターボモデルのほうが余裕を感じやすいポイントですね。
● 過去モデル(NA2.0L)との実用的な差:体感加速は1.5Lターボが上
過去モデルの2.0L NAは、スペック上は悪くありませんが、トルクが高回転寄りで“踏み込まないと進まない”性格を持っていました。
これに対し1.5Lターボは常用域(1500〜3000rpm)で厚みのあるトルクを出すため、街中でも高速でも扱いやすく、結果として体感的な速さはターボが優勢です。
特に高速合流のシーンでは、ターボが立ち上がる回転域でスムーズに加速でき、合流のストレスが大幅に減ります。
家族ミニバンでここまで余裕があるパワートレインは、国産ミニバンの中でも貴重といえるでしょう。
実際に“速い”と感じる場面 — 加速力・ブーストのかかり方・減速セレクターの使いどころ

● 0→60km/hの“立ち上がり加速”はターボの本領 — 街中で最も違いが出るポイント
ステップワゴン1.5Lターボが「速い」と感じられる最初のポイントが、0→60km/hまでの“立ち上がり加速”です。
街中や住宅街での加減速が多い場面では、この区間の加速がドライバーの体感に直結。
ターボは低回転から一気にトルクを発揮するため、アクセルを少し踏んだだけでも軽快に前へ進み、自然吸気モデルとは異なる余裕を感じやすい特徴があります。
特に信号スタートや右折タイミングなどで「ターボの分だけ余裕がある」と感じる場面は多いでしょう。
この体感差は、多人数乗車時にさらに顕著になります。
4〜6名を乗せた状態でも、1.5Lターボはトルクの太さでしっかりと車体を押し出し、重さを感じさせません。
● ターボの“ブーストが効く”回転域 — 加速が伸びる瞬間はここ
ステップワゴンの1.5Lターボは、ブーストが立ち上がる回転域が非常に扱いやすいのがポイントです。
ブーストが効きやすい回転数の目安
- 約1500〜2500rpm:最もトルクが太く、加速の伸びが大きい領域
- 2500〜3500rpm:高速の合流や追い越しで余裕を感じる回転域
- 3500rpm以上:アクセルを深く踏んだときに必要な“上乗せ”の加速域
つまり、日常の街乗り〜高速巡航の多くが2000〜3000rpm内に収まり、ここでターボがしっかり働くため「踏んでいないのに速い」と感じやすいのです。
実際、同乗者が「えっ、こんなに軽く走るんだ」と驚く場面も多く、1500ccとは思えない余裕を提供してくれます。
● 減速セレクター(パドル)で加速が伸びる理由 — ターボの“おいしい回転数”をキープできる
ステップワゴンのターボモデルでは、CVTの特性上、アクセルだけで加速すると回転数がやや上がりにくい場面があります。
そこで効果的に働くのが 減速セレクター(パドルシフト) です。
加速時に減速セレクターが効く仕組み
- 一時的にギア比を下げて回転を上げる
- ブーストが効く“2000rpm以上”をキープしやすくなる
- 合流・追い越しでレスポンスが大幅に向上
特に高速入口の合流では、減速セレクターでひとつギアを落としておくと、アクセルへの反応が鋭くなり、スムーズに速度を乗せられます。
これが“CVTでもターボらしい走りを楽しめる”理由です。
● 坂道・多人数・荷物満載で真価を発揮 — ハイブリッドとの違いもここ
ステップワゴンの1.5Lターボが最も力を見せるのは、坂道や渋滞の多い都市部、家族でフル乗車した状況など“負荷が高い走行”です。
1.5Lターボが得意なシーン
- 坂道の途中からの再発進
- 6〜7人乗車の上り坂
- 高速道路の追い越しレーン
- 大量の荷物を積んだキャンプ帰り
ハイブリッド車は発進でのモーターアシストが強みですが、中速域〜高速域ではターボのほうが“伸び”が良く、速度の乗りが自然 という違いがあります。
合流や追い越しではターボが軽快で、負荷が高い状況でも回転数が上がりすぎず静かに加速できるのが魅力と言えるでしょう。
乗り心地と足回りは?ターボ車に多い横揺れ・弱点も正直に解説

● ステップワゴンは“柔らかめの足回り”が基本 ― 横揺れを感じやすい理由
ステップワゴンは、家族ミニバンとして「快適性重視」の味付けがされており、足回りは基本的に柔らかめです。
この設計は乗り心地の良さにつながる一方、車重が大きいこともあり、横風や段差での“横揺れ”を感じやすい傾向があります。
特にターボ車はエンジンが軽快に加速するため、車体が前後に揺れやすく、足回りの柔らかさとのギャップを感じるケースも。
横揺れが起きやすい主な要因は以下の通りです。
- 車重が大きく、ロール量が増えやすい
- 足回りがコンフォート寄りに設定されている
- 背の高いミニバン特有の風の影響
- 加減速のメリハリがターボで強くなり、揺れを感じやすい
横揺れが頻発するわけではありませんが、ミニバン全体の特徴として理解しておくと、運転時の違和感が少なくなるでしょう。
● 5代目(RP)と6代目(現行)の乗り心地の違い ― 改善点はどこ?
ステップワゴンは世代を重ねるごとに“揺れの抑え方”が上達しています。
特に 5代目(RP1〜RP5)→6代目(RP6〜RP8) では、足回りの仕立てが大きく改善されました。
| 世代 | 乗り心地の特徴 | 足回りの傾向 | 横揺れの抑え方 |
|---|---|---|---|
| 5代目(RP) | 柔らかめでふわっとした乗り心地 | ロール量やや大きめ | 高速で揺れを感じやすい |
| 6代目(現行) | コシが出てフラット感向上 | ダンパー制御を最適化 | 横揺れが大幅に軽減 |
特に現行モデルは、路面の凹凸を吸収しながらも、過度なふわつきを抑える“締まり”が追加されているため、家族で長距離を走る方には6代目がより快適といえます。
● ターボの“速さ”が乗り心地に与える影響 ― メリットと注意点
ターボ車は加速力が強いぶん、前後方向の荷重移動が大きくなり、柔らかい足回りでは揺れが生じやすい場面も。
特に以下の状況では、加速と乗り心地のバランスが影響します。
揺れが出やすい走行シーン
- 信号ダッシュで急加速したとき
- 高速道路の合流でアクセルを大きく踏み込むとき
- 坂道でアクセルを一定以上踏むと、車体が一瞬沈み込む
しかし、これは“ターボが速い証拠”でもあり、足回りがしっかりしている6代目では以前ほど気になるレベルではありません。
● 段差・高速道路で出やすい弱点 — ふわつき・ロール感の正体
ミニバン特有の弱点として、段差での揺り返し(ふわつき) と 高速道路でのロール感 が挙げられます。
ステップワゴンも例外ではなく、特に5代目は「もう少し締まっていれば…」と感じるケースがありました。
弱点の代表例
- 橋の継ぎ目での“ポンッ”という揺り返し
- 高速のカーブで車体が外側へ傾きやすい
- 強風時の車体の揺れ(横揺れ)
- 後席に乗ると揺れを感じやすい
現行モデルは明らかに改善されていますが、ミニバンの性格上ゼロにはできず、運転者が足回りの特性を理解しておくことが安心につながるのです。
ステップワゴンはターボモデルを選ぶべき?避けるべき?年式別の注意点
ステップワゴンのターボは力強い加速と扱いやすさが魅力ですが、年式によって特徴が異なり、万人向けとは言い切れません。
5代目と6代目では足回りの仕上がりや乗り心地が違い、ターボのメリットが活きる場面も変わってきます。
またターボ特有の癖や注意点もあるため、どんな人に向くかを理解して選ぶことが大切です。
ここでは、ターボを選ぶべき人・避けるべき人を年式別の特徴と合わせて整理していきましょう。
ターボを選ぶメリット:加速の余裕・高速巡航性能・1500ccとは思えない実用トルク

● 1500ccとは思えない加速力 ― 実用トルクが圧倒的に扱いやすい
ステップワゴンの1.5Lターボは、数字以上に“扱いやすい加速”が最大の魅力です。
特に1500ccクラスの中ではトルクが太く、発進から中速までの伸びが自然で、軽くアクセルを踏むだけでスッと前に進む感覚があります。
これはターボが低回転域から最大トルクを発生する設計になっているためで、街乗りや高速道路の流れに乗る場面でメリットを実感しやすいポイントですね。
また、NA(自然吸気)モデルは回転数を上げて力を引き出す必要がありますが、ターボは1500〜2500rpmの常用域で十分に加速できるため、静かで快適なまま速度が出るのが強みといえます。
ターボが速く感じる理由(実用回転域)
- 1500〜2500rpm付近で強いトルク
- 回転を上げすぎなくても加速が自然
- アクセル操作に対してレスポンスが良い
- 車内が静かなまま速度が伸びる
● 6〜7人乗車でも余裕がある — “重さを感じさせない”のがターボの強み
ミニバンはフル乗車になるとエンジンに大きな負荷がかかりますが、その環境でターボの効果がさらに発揮されます。
荷物満載・家族6〜7人で乗っている状態でも、1.5Lターボは太いトルクで車体を押し出すため、加速の鈍さを感じにくいのが特徴です。
特に坂道スタートや高速道路の合流で、この“余裕”を強く感じる人が多い印象ですね。
多人数走行で強い理由
- ターボは低速トルクが太いため重さに強い
- NA2.0では回転を上げないと力が出ない場面もターボはスムーズ
- モーターアシストを持たないガソリンミニバンではトップクラスの扱いやすさ
● 高速巡航の静かさ・追い越しのしやすさはターボが圧倒的に有利
高速道路ではターボの恩恵がさらに際立ちます。
100km/h巡航時でも回転数が落ち着き、エンジン音が静かで、追い越し時の加速にも余裕があるのが特徴です。
特にハイブリッド車のように“中〜高速域での加速がやや苦手”という癖もなく、アクセルを少し踏めば自然に速度が増すでしょう。
高速でターボが有利なポイント
- 2000rpm前後で巡航でき静粛性が高い
- 追い越し時はブーストで一気に加速
- 長距離運転の疲労が減りやすい
- 坂道の登坂でも速度維持が容易
● NA・ハイブリッドとの違い — どんな人がターボを選ぶべきか
NA(2.0L)との比較
- 発進〜中速の加速はターボが圧倒的に有利
- 高回転に頼らないため静か
- フル乗車時はターボのほうが力強い
ハイブリッドとの比較
- 発進はハイブリッドが滑らかで速い
- 中速〜高速はターボが得意
- 両者で“速さの出方”が違う
ターボを選ぶべき人
- 高速道路をよく使う
- 多人数での移動が多い
- 坂道が多い地域に住んでいる
- 静かでストレスの少ない加速を求めている
ターボ特有の弱点と“不具合と言われがちな部分” — あらかじめ知っておけば怖くない

ステップワゴンの1.5Lターボは扱いやすくパワフルですが、ネット上ではいくつか“弱点”として語られる要素があります。
しかし、その多くはターボ車やCVT車では一般的な傾向であり、致命的な不具合ではありません。
仕組みを理解しておけば、購入前に過剰に心配する必要はないでしょう。
まず代表的な指摘としては、ブーストの立ち上がりの癖、低速でのギクシャク感(CVT特性)、エンジンマウントの疲労、そして横揺れ・足回りの柔らかさといった項目があります。
それぞれ詳しく見ていきます。
● ブーストの癖と低速のギクシャク ― “ターボ×CVT”特有の動きとして理解すると安心
1.5Lターボは低回転からトルクが出る一方、アクセルの踏み方によってはブーストが“急に立ち上がる”ように感じられる場合があります。
これは制御の特性であり、異常ではありません。
ブースト特性のポイント
- 1500〜2500rpmでブーストが立ち上がりやすい
- 踏み込み量が大きいと“グッ”と押される感覚が出る
- 穏やかなアクセル操作では極めてスムーズ
また、CVTの構造上、ごく低速(5〜20km/h)でギクシャク感を覚えることがあります。
これはCVTのギア比制御が「発進時〜加速開始時」に忙しく動くためで、ターボ特有の不具合ではありません。
低速が気になる場合の対策
- アクセルを“じわっ”と踏む
- パドル(減速セレクター)で回転数を安定させる
- エンジン・ミッションマウントの劣化を点検
● エンジンマウント疲労・横揺れ・足回りの弱点 — ミニバン全体に共通する傾向
ミニバンは車重が大きく、背が高いため、**横揺れ(ローリング)**が出やすい車種が多いです。
ステップワゴンも例外ではなく、特に5代目(RP1〜RP5)は足回りが柔らかい設計のため、以下の揺れを感じやすい傾向がありました。
横揺れが出やすい場面
- 橋の継ぎ目
- 風の強い高速道路
- 加減速を繰り返す渋滞
- 後席に人が乗ったときのふわつき
また、走行距離が増えるとエンジンマウントが疲労しやすいため、振動が増えたように感じるケースがあります。
これはターボ車だから悪い、というより「ミニバン全体で起こりやすい現象」です。
● 年式別の注意点(RP1〜RP5とRP6〜RP8) — 改良が進み弱点が減っている
ステップワゴンの弱点を語るとき、年式(世代)ごとの違いを理解しておくと安心です。
| 世代 | 主な特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 5代目 RP1〜RP5(2015〜2021) | 足回りが柔らかい/CVTの癖が気になりやすい | 横揺れが出やすい/低速のギクシャク感 |
| 6代目 RP6〜RP8(2022〜) | 足回りが締まりフラット感アップ/静粛性も改善 | 目立った弱点は少ない/ターボ特性は優秀 |
6代目では、横揺れ対策・乗り心地・回転制御が大幅に改善され、5代目で指摘されがちだった弱点はほとんど気にならないレベルになっています。
これを押さえれば“最も失敗しない”ターボ選び(裏技レベルのチェックポイント)

● 中古でターボを選ぶなら必ず見るべき“3大ポイント” — ここが裏技的に効く
ステップワゴンの1.5Lターボは優秀ですが、中古購入時は状態の個体差が出やすい部分があります。特に CVT・オイル管理・足回り はチェックが必須で、ここを押さえるだけで“当たり個体”を高い確率で掴めるのです。
① 実走行距離とCVT状態
CVTは発進〜低速時のギア比制御が命で、距離が伸びている個体ではレスポンスが鈍くなることがあります。
以下を確認すると安心です。
- 低速で前後にギクシャクしないか
- 加速時に回転が不自然に上がりすぎないか
- CVTフルードが定期交換されているか
② エンジンオイル管理(ターボ車で最重要)
ターボ車はオイル劣化が性能に直結します。
- オイル交換が5,000〜7,000kmごとにされている個体は良質
- 1万km超えでの放置履歴があると避けたほうが無難
- 整備記録簿の有無は必ず確認
③ 足回りのヘタり(横揺れ・段差での揺り返し)
走行距離が多い個体はダンパーのへたりが出て、横揺れが増える → ミニバン酔い の原因となる場合があります。
- 高速の継ぎ目で“ポンッ”と揺れる
- 停車時の揺れが収まるまでの時間を確認
- 後席の乗り心地もチェックするのが裏技
● 裏技的な選び方:年式ごとの“改良ポイント”を理解すれば失敗しない
ステップワゴンは年式によって足回りの仕上がりやCVT制御が違いますね。
裏技的に「改良点」が分かると、同じターボでも“買って後悔しない個体”を選べます。
| 年式/型 | 乗り心地・足回り | CVT制御 | 買うと満足しやすい人 |
|---|---|---|---|
| RP1〜RP3(前期) | 柔らかめ/横揺れやや多い | ブースト制御がやや急 | 価格重視・街乗り中心 |
| RP4〜RP5(後期) | 割と安定し、ふわつき軽減 | 発進がスムーズ | バランス重視 |
| RP6〜RP8(現行) | 最もフラットで快適 | 制御が滑らか | 家族で長距離・高速利用多め |
裏技ポイント
- 予算が許すなら RP6〜RP8が最も“失敗しない”選択
- コスパ狙いなら RP4〜RP5後期 が買って満足しやすい
- RP1〜RP3は“足回りのヘタり”チェックを必ず行う
● ターボを“選ばない方がいい人”/“選ぶべき人”を整理
選び方を誤らなければターボは非常に満足度が高いですが、一方で向き不向きもあります。
ターボを選ばない方がいい人
- 街中のチョイ乗りばかりで加速力にこだわらない
- メンテ頻度(特にオイル交換)があまり得意でない
- 乗り心地が“超柔らかい”ミニバンが好み
ターボを選ぶべき人
- 高速道路をよく使う
- 多人数乗車・坂道が多い地域に住んでいる
- 合流・追い越しで“余裕のある加速”が欲しい
- 静かで負担のない巡航が好き
- 中速〜高速の伸びを重視したい
ステップワゴンターボ車の速さについて 結論まとめ
この記事のポイント
- 1.5Lターボは1500ccとは思えない実用トルクが魅力で、0→60km/hの立ち上がり加速が特に優秀。
- ブーストは1500〜2500rpmで効きやすく、街乗り〜高速まで余裕の走りを実現。
- 6〜7人乗車でも力不足を感じにくいため、ミニバンとしての使いやすさが高い。
- ターボ×CVT特有の 低速のギクシャクやブーストの癖は“特性”であり不具合ではない。
- 足回りの柔らかさや横揺れの傾向は年式により大きく改善され、現行モデル(RP6~RP8)が最も安定。
- 中古で選ぶなら オイル管理・CVT状態・足回りのヘタり の3点を見れば“失敗しない”。
- ターボを選ぶべき人/避ける人の特徴が明確で、自分の使い方を基準に選べば後悔しにくい。
ステップワゴンの1.5Lターボは、日常の走行域で力を発揮する現実的な“速さ”を持ったミニバンです。
街中でも高速でも扱いやすく、多人数乗車でも余裕を感じられる点は大きな魅力といえます。
一方でターボやCVTならではの癖は存在しますが、事前に理解しておけば不安に感じる必要はありません。
自分の走行環境や家族構成に合わせて選べば、ターボモデルは長く満足して乗れる一台になります。ステップワゴンの“速さと快適性のバランス”を求める方には、特におすすめできる選択肢と言えるでしょう。
参考リンク
