ヴェゼルの後部座席が狭い?スペックと体感でわかる本当の広さとは

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ヴェゼル 後部座席は狭い?

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「ヴェゼルの後部座席って狭いの?」──そんな疑問を抱く人は少なくありません。
SNSや口コミサイトを見ると、「デザインは好きだけど後部座席がちょっと窮屈」「頭上が低く感じる」という声も目立ちます。
しかし一方で、「実際に座ると意外と広い」「足元のゆとりがある」といった意見もあり、評価は分かれているのが実情です。

そこで本記事では、ホンダ・ヴェゼルの後部座席の広さと快適性を、カタログスペックと実際の体感の両面から徹底検証します。

足元空間や室内高、背もたれの角度、リクライニング機構など、細部の工夫をデータと実測で解説。また、「旧型からの改善点」や「他車との比較」も交えながら、どのような使い方なら狭さを感じにくいのかを具体的に掘り下げていきます。

この記事を読み終えるころには、「ヴェゼルの後部座席は本当に狭いのか?」「自分の使い方ではどう感じるか」がはっきりと見えてくるはずです。
購入前の判断材料として、ぜひ参考にしてみてください。

ヴェゼルの後部座席は本当に狭い? ― スペックと広さを客観的に検証

口コミで「ヴェゼルの後部座席は狭い」と言われることがありますが、実際はどうなのでしょうか。本章では、カタログ数値や他車との比較から、足元・室内高・背もたれ角度などを客観的に検証し、実際の広さをデータで確認していきます。

足元スペースと膝まわりの余裕 ― 数値と他車比較でわかる実際の広さ

ヴェゼルの後部座席サイズを数値で検証 ― 他車と比べて本当に狭い?

ヴェゼルの後部座席は「足元が狭い」と言われがちですが、実測値を見てみると印象が変わります。ホンダが公表する数値では、ニークリアランス(膝前空間)は約33cm前後
この値は同クラスSUVの中でも平均的な水準です。

たとえば、競合モデルと比較すると以下の通り。

車種膝前空間(参考値)特徴
ヴェゼル約33cmフロアが低く足を伸ばしやすい設計
トヨタ・ヤリスクロス約28cmコンパクトながら実用域は十分
マツダCX-30約30cmクーペ風デザインでややタイト
トヨタ・カローラクロス約36cmミドルSUV寄りのゆとり感

こうして比べると、ヴェゼルは「狭い」と言われるほど極端ではありません。
むしろ座面の高さと足の収まりの良さによって、実際の体感では数値以上の快適さを得られるケースもあります。


足元空間が“広く感じる理由”と“狭く感じる条件”

ヴェゼルの後部座席は、フロアがほぼフラットで段差が少ない設計。
さらに前席のシートバックが薄く作られているため、足先を自然に前方へ滑り込ませやすい点も快適性に寄与しています。
これが「実際に座ると意外と広い」と言われる理由のひとつです。

一方で、「狭い」と感じる人もいます。その多くは、

  1. 前席を深く下げている(運転席ポジションが後ろ寄り)
  2. 身長175cm以上の大柄な人が乗る
  3. 3人で座るシーンが多い

といった条件に当てはまります。
つまり、設計上の広さよりも使う状況次第で印象が変わるということです。

結論として、ヴェゼルの後部座席は“数値的には平均的”“体感的にはやや上位”という位置づけ。
SUVらしい高さと足元の余裕をうまく両立した、バランス型のパッケージといえるでしょう。


室内高と頭上空間 ― 「クーペSUV」らしさが狭さに影響?

ヴェゼル 室内高と頭上空間 ― 「クーペSUV」らしさが狭さに影響?
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ヴェゼルの後部座席で「頭上が狭い」と感じる人がいるのは、スタイリッシュなクーペSUVデザインによるものです。
ルーフラインが後方に向かってなだらかに下がるため、特に背の高い人は天井との距離が近く感じることがあります。
ただし、それは“デザイン性との引き換え”であり、実用性を損なうほどではありません。


室内高の数値で見るヴェゼルの実力 ― 同クラスSUVとの比較

新型ヴェゼルの室内高は約1,180mm
同クラスSUVの中では平均的な値であり、実際には以下のような位置づけになります。

車種室内高(mm)備考
ヴェゼル約1,180スタイリッシュなルーフ形状
CX-30約1,150クーペ寄りデザインでやや低め
ヤリスクロス約1,210ボディ高め、頭上の余裕あり
カローラクロス約1,230ミドルサイズSUVで最も余裕あり

こうして比較すると、ヴェゼルは“見た目のスマートさを保ちながらも、居住性を確保した中庸タイプ”といえます。
ルーフの厚みを抑えつつ、座面位置を低めに設定しているため、数値以上に自然な着座姿勢をとれる点がポイントですね。


圧迫感を感じる人の特徴と、快適に感じる理由

ヴェゼルの後部座席で“狭い”と感じる人には、いくつかの共通点があります。

  1. 身長175cm以上で頭が天井に近い
  2. 背筋を立てて座る姿勢が多い
  3. 前席を高めに設定している

一方で、「思ったより広い」と感じる人もいます。その理由は以下の通りです。

  1. 座面が低めで、自然に背もたれにもたれる姿勢がとれる
  2. 天井中央部が緩やかにえぐられた形状で、頭上スペースを確保している
  3. 内装の明るい色(ベージュ系など)を選ぶと、視覚的に開放感が出る

つまり、ヴェゼルは“数値で見ると平均的・体感ではやや広め”の設計。
スタイリッシュなフォルムの裏に、快適性を犠牲にしない工夫がしっかりと盛り込まれました。

旧型ヴェゼルとの違い ― 後部座席の角度・改善ポイント

旧型ヴェゼルとの違い ― 後部座席の角度・改善ポイント
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ヴェゼルは2021年のフルモデルチェンジで、デザインだけでなく後部座席の快適性も大きく見直されました。
先代モデルで「やや立ち気味」と言われていた背もたれ角度や、足元の余裕を改善するために細かな改良が施されています。
ここでは、旧型と新型の違いを具体的に比較して見ていきましょう。


背もたれ角度と座面設計 ― 「立ち気味」から「自然なリクライニング」へ

先代ヴェゼル(~2021年)は、後部座席の背もたれ角度がやや直立気味で、長時間座ると背中が疲れやすいという声が多くありました。
新型では角度を約2度寝かせ、より自然なリクライニング姿勢に変更。
この改良により、背中から腰への当たりが柔らかくなり、長距離ドライブでも快適に過ごせるようになりました。

また、シートクッションの厚みも見直され、腰回りのサポート性が向上。
シート素材の反発力が増したことで、体の沈み込みを抑えながらも包み込む座り心地を実現しています。

改良ポイントまとめ:

  1. 背もたれ角度を約2度寝かせ、姿勢が自然に
  2. 座面の厚みとクッション性を改善
  3. 腰から背中にかけての支えが増し、長時間でも疲れにくい

足元とフロア設計の進化 ― 数値で見る「ゆとり」の違い

旧型ヴェゼルでは、後部座席の膝前空間(ニークリアランス)が約30cm前後。
一方、新型ではホイールベース(軸距)を据え置きながらも足元空間を約35mm拡大しています。
この数値の差はわずかに見えますが、実際に座ってみると前席との距離感が明らかに広がったと感じるレベルです。

また、フロア形状も改良され、中央の盛り上がり(トンネル部分)を低く設計。
後席3人乗車時の足の収まりが向上し、中央席でも圧迫感が軽減されています。

比較項目旧型ヴェゼル新型ヴェゼル
背もたれ角度やや直立気味約2度寝かせ、自然な姿勢
足元空間約30cm前後約33〜35cmに拡大
フロア形状中央部がやや高いフラット化で足元の自由度向上

結果として、新型ヴェゼルは“居心地の良さ”という観点で大きく進化。
デザイン重視のSUVでありながら、後部座席の快適性でも上位クラスに迫る完成度を見せたのです。

ヴェゼル後部座席の乗り心地と使い勝手 ― 狭く感じる理由と改善策

ヴェゼルの後部座席は、数値上は平均的ながら「乗ってみると狭い」と感じる人もたしかのいるでしょう。
その違いを生むのは、座席の形状や姿勢、そして使うシーンの違いです。
ここでは、実際の乗り心地や狭く感じる理由、さらに快適に使うための工夫を詳しく見ていきます。

実際に座った印象 ― 大人2人なら快適、3人乗るとどうか?

ヴェゼル 実際に座った印象 ― 大人2人なら快適、3人乗るとどうか?
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カタログの数値だけでは分からないのが「実際の座り心地」。
ヴェゼルの後部座席は“広い”という人と“狭い”という人が分かれる部分です。
ここでは、実際に座った人の口コミや試乗レビューをもとに、体感差を整理していきます。


大人2人なら余裕あり ― 膝前・肩まわりに快適さ

試乗レビューや口コミを見ると後部座席を使用する時、大人2人であれば十分広いという意見が圧倒的に多いです。
特に身長170cm前後の人が座った場合、膝前には拳2つ分ほどの余裕があり、足先も自然に収まるとの声が多数。

また、後席の座面高さが適度に保たれているため、太もも裏のサポート感がしっかりしている点も好評です。
シートの中央が少し盛り上がる形状になっており、2人乗車時には左右のくぼみが体を安定させてくれます。

口コミの傾向をまとめると──

  1. 「足元も広く、思ったより快適」
  2. 「2人で座る分には余裕がある」
  3. 「シートの角度が自然で、長時間でも疲れにくい」

つまり、ヴェゼルは2人での利用を前提にした快適設計といえるでしょう。


大人3人乗車ではやや窮屈 ― 体格と使い方で印象が変わる

一方で後部座席を、3人で座るとやや窮屈という意見も少なくありません。
特に中央席は座面が少し高く、両サイドの乗員より頭上・肩まわりが狭く感じられるでしょうか。
また、足元の中央部分にはわずかな盛り上がり(フロアトンネル)があり、足の置き方に工夫が必要です。

実際の口コミでは、次のような声も見られます。

  1. 「3人乗ると肩が触れ合う感覚がある」
  2. 「チャイルドシートを1つ付けると残りスペースは大人1人分」
  3. 「長距離では大人3人はきつめ、短距離なら問題なし」

このように、使い方や同乗者の体格によって“狭い”印象は変化します。
特に家族利用で「2人+子ども1人」程度なら、狭さを感じにくく、快適に使える設計といえるでしょう。

リクライニング角度と座面形状 ― 長距離でも疲れにくいか

ヴェゼル リクライニング角度と座面形状 ― 長距離でも疲れにくいか
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ヴェゼルの後部座席は、単に“座る”だけでなく“くつろげる”設計を意識しています。
背もたれの角度や座面の高さ、足の置きやすさなど、長時間ドライブで差が出る部分を見ていきましょう。


自然なリクライニング角度 ― 背中を預けやすい姿勢

新型ヴェゼルでは、後部座席の背もたれ角度が約27〜28度に設定されています。
この角度は“直立すぎず、寝かせすぎない”中間的な位置で、背中を自然に預けられる絶妙な設計。

口コミでも「姿勢がラク」「腰が支えられて疲れにくい」という意見が多く、
背中から腰にかけての体圧分散がしっかり取れていることが分かります。

また、背もたれ自体にわずかなカーブを持たせており、

  1. 背筋を伸ばした姿勢でもフィットする
  2. もたれた時の安定感が高い
  3. 肩甲骨付近の押しつけ感が少ない

といった細かな快適性の工夫も確認できます。
デザイン性を損なわずにリラックス姿勢を取れるのは、ヴェゼルの後席設計の強みですね。


座面の高さと足の収まり ― 疲労を感じにくい設計

座面はやや高めに設定されており、膝の曲がりが自然で足を置きやすいのが特徴です。
床との距離が程よいため、太もも裏がしっかり支えられ、血流が滞りにくい点もロングドライブで効いてきます。

また、前席シート下に足先を差し込める空間が広く確保されており、姿勢を少しずつ変えながら座れる構造。
「長距離移動でも足がむくみにくい」「休憩時に体を動かしやすい」といったレビューも見られます。

箇条書きで整理すると、快適性の理由は次の通りです。

  1. 座面が高めで、自然な膝角度を維持できる
  2. 太もも裏の支えがしっかりしている
  3. 足元の差し込みスペースが広く、姿勢を変えやすい

つまりヴェゼルは、“コンパクトSUVなのに長距離に強い後席”を目指した構造。
体格を問わずリラックスできる設計で、通勤から旅行まで快適にこなせる後部空間と言えるでしょう。

後部座席を広く使うコツと改善ポイント

ヴェゼル 後部座席を広く使うコツと改善ポイント
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ヴェゼルの後部座席は、少しの工夫で“狭い”印象を大きく変えることができます。
ここでは、座席位置の調整やチャイルドシート設置、荷物の積み方といった実践的な使い方のコツを紹介します。


座席位置の工夫で変わる ― 前席とのバランスがカギ

まず意識したいのが、運転席と助手席のスライド位置。
多くの口コミで「前席を少し前に出すだけで後席がかなり快適になる」との声があり、
実際に前席を2〜3cm前方へスライドさせるだけで、膝前空間が拳1つ分広がることもあります。

また運転席の高さをやや下げることで、後席の足先を前席下に差し込みやすくなるという利点も。
これは、運転者の視界に影響しない範囲で調整できるため、日常使いでも取り入れやすいポイントです。

調整のコツ:

  1. 運転席をほんの少し前へスライド
  2. 高さを下げて足元スペースを確保
  3. 助手席を前に出して“後席の主役席”をつくる

こうした小さな調整だけで、体感的な広さは確実に変わります。


チャイルドシート・荷物配置の工夫 ― 狭く見せない使い方

ファミリー層では、チャイルドシートの設置で後席が“狭く見える”ケースが多いです。
とくに助手席後ろ側にチャイルドシートを設置した場合、前席との距離が近くなるため圧迫感が出やすい傾向があります。
この場合は次のような工夫が効果的です。

  1. チャイルドシートを中央寄り(助手席と運転席の間)にずらして設置
  2. 可能なら助手席を少し前へ出すことで足元空間を確保
  3. ISOFIX固定式の場合、リクライニング角を浅めに設定してスペースを稼ぐ

さらに荷物を積む際は、トランク側に重い物を寄せ、後席背もたれの裏をすっきり保つことがポイント。
背面ポケットやサイドポケットを有効活用すれば、後席にモノが散らからず“広く見える”効果が得られます。

実践的な改善策:

  1. チャイルドシート位置を中央寄りに
  2. 助手席前方+浅めリクライニングで空間確保
  3. 荷物は背面側に集約、足元スペースを空ける

これらを意識するだけで、後席の印象はぐっと開放的に。
ヴェゼル本来の居住性を活かし、**“狭いSUV”ではなく“ちょうどいい空間SUV”**として使いこなせるでしょう。



まとめ:ヴェゼルの後部座席は本当に狭いのか? ― 数値と体感で見えた結論

記事ポイントまとめ

  1. カタログ上の数値は平均的ながら、体感では快適と感じる人が多い
  2. 足元スペースは約33cm前後で、同クラスSUVとほぼ同水準
  3. クーペSUVらしいデザインが頭上空間に影響するが、姿勢設計でカバー
  4. 背もたれ角度・足元空間など、新型での改善点が明確
  5. 大人2人乗車なら快適、3人乗車ではやや窮屈
  6. 座面高さ・リクライニング角が自然で、長距離も疲れにくい
  7. 座席位置や荷物配置を工夫すれば、狭さを感じにくくできる

ヴェゼルの後部座席は、「狭い」と言われるほど極端ではありません。
ホンダ独自の空間設計により、実際の乗り心地は数字以上に快適です。
とくに新型では、旧型からの改良点が多く、大人2人での利用なら十分な広さを確保。
見た目のスマートさと実用性を両立した、バランスの取れたSUVと言えるでしょう。


参考リンク

テスドラ試乗記:ヴェゼル後部座席の広さを徹底検証

584Ze85TAKA

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私はこれまでに10台以上の車を乗り継いできた経験を活かし、「車との暮らし」をテーマに情報発信しています。
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