【フィット 5人乗り】大人5人は狭い?後部座席の広さと快適性を徹底検証

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フィット後部座席と5人乗りについて

※本ページはプロモーションを含みます。

コンパクトカーの定番として長年愛されているホンダ・フィット。
現行モデルではデザインも上質になり、街乗りからファミリーカーとしての使い勝手まで幅広く支持を集めています。
そんな中で気になるのが、フィットの5人乗りは実際どうなのか?」「大人5人では狭いのでは?というリアルな疑問ではないでしょうか。

カタログ上は“5人乗り”と明記されていますが、実際の後部座席の広さやリクライニング角度、チャイルドシートを設置したときの使い勝手など、日常シーンでは数字だけでは見えない快適性が問われます。
助手席との距離感や荷物の積載スペースも含め、「家族で快適に乗れる車かどうか」を判断するポイントは多いものです。

この記事では、現行フィットの後部座席を中心に、大人5人乗車時の快適性やハンドリングへの影響を徹底検証。

アクアやフリードと比較しながら、「フィットは本当に5人で快適に乗れるのか?」という疑問に、実際の体感とデータの両面から答えていきます。

フィットで5人乗りは本当に快適? 後部座席の広さと使い勝手

現行フィットはコンパクトカーながら室内空間の広さに定評があります。
では実際に大人5人で乗るとどうなのか?
後部座席の広さやリクライニング、チャイルドシートの使い勝手など、日常シーンでの“リアルな快適性”を検証していきましょう。

大人5人でも乗れる? ― 現行フィットの室内寸法とリアルな広さ

室内寸法で見るフィットの実力 ― 同クラスでも余裕のある広さ

現行フィット(4代目)は、ホンダ独自のセンタータンクレイアウトにより、コンパクトカーながら後部座席が広いことで知られています。
実際の室内寸法を、同クラスのトヨタ・アクア、そしてワンランク上のフリードと比較すると、そのバランスの良さが際立つでしょう。

車種室内長室内幅室内高特徴
フィット(4代目)約1,955mm約1,445mm約1,260mm広めの足元空間と頭上クリアランスを確保
アクア(現行)約1,845mm約1,430mm約1,200mmスポーティだが後席スペースはやや狭い
フリード(6人/7人乗り)約3,045mm約1,455mm約1,275mmミニバンらしいゆとりある設計

数字の通りフィットはアクアより後席が広く、フリードよりもコンパクトで扱いやすい絶妙な立ち位置にあります。
特に頭上と足元の余裕が感じられ、短距離なら大人5人でも十分対応できるサイズ感です。


5人乗りは可能だが後部中央席はややタイト

大人5人が実際に乗ると、後部中央席だけはやや硬く、左右の人と肩が触れやすくなります。
長時間乗ると疲れやすい点は否めませんが、日常的な移動や短距離ドライブなら問題なし。

また、座面の高さが絶妙で、後席2人は自然な姿勢を保てます。
ドア開口部も広いため、乗り降りもスムーズ。
コンパクトカーでありながらファミリーにも優しい設計です。

つまり、「フィット 5人乗りは狭い?」という疑問に対しては「想像より広い」が正解。

4人乗車が理想的ですが、5人乗車も十分に実用的な範囲に収まります。

チャイルドシートを2台つけたらどうなる? ― ファミリーカー目線で検証

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フィットのISOFIX対応位置 ― 安全性と設置しやすさのバランス

現行フィットの後部座席には、左右2席にISOFIX固定用アンカーが備わっています。
これは多くの国産コンパクトカーと同等で、チャイルドシートを2台同時に装着することが可能です。
固定金具の位置もシートの根元にわかりやすく配置されており、装着・取り外しがしやすい設計です。

実際にチャイルドシートを2台設置すると、中央席の座面幅はおよそ30cm前後しか残らず、大人が座るのはほぼ不可能。
ただし、3人家族や4人家族で利用する場合にはこの構成が非常に安定しており、チャイルドシートを固定したままでも助手席や荷室がしっかり使える点はフィットの強みといえます。

また、リアドアの開口角度が大きいため、シートベースを持ち上げて取り付ける作業がスムーズ。
ママやパパが一人で乗せ降ろしを行う際も、腰をかがめず作業しやすいという意見が多く見られますね。

2台装着時の後部座席スペース ― ファミリーカーとしての実用性

チャイルドシート2台を設置した状態での後部座席は、左右のシートがしっかりと張り出すため、中央席を大人が利用するのは現実的ではありません。
しかし、子ども2人+大人2人の構成(計4人)であれば快適性は十分。

  1. ベビーカーや荷物を積んでも後席の足元にスペースが残る
  2. シートリクライニングも浅めながら調整可能
  3. 助手席を前に出せば後部座席の足元をさらに広げられる

とくに注目すべきは、後席の座面がフラットで安定感がある点です。
チャイルドシートの取り付け面が傾きにくく、長時間ドライブでもズレが起きにくい設計。

総合的に見て、フィットは「ミニバンほどの余裕はないが、4人家族の日常使いに最もバランスが取れたファミリーカー」といえます。
チャイルドシート2台装着でも十分実用的で、子育て世帯の現実的な選択肢として高い完成度を持っているのです。

助手席と後部座席のバランス ― くつろぎと実用性を両立できるか

フィット 助手席と後部座席のバランス ― くつろぎと実用性を両立できるか
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助手席を前に出せば後席が広がる ― フィットならではの空間設計

現行フィットは、運転席と助手席の間隔が広く設計されており、助手席を前にスライドさせることで後部座席の足元をしっかり確保できます。
これは小さな子どもや高齢者を後席に乗せるときに大きなメリット。
助手席のスライド量も十分あり、女性ドライバーでも扱いやすい設計です。

また、助手席の前方スペースには小物収納やカバンを置ける余裕があり、後席に座る人が足を組んでも圧迫感を感じにくいのがポイント。
特にファミリー利用では、助手席を前に出してチャイルドシートの足元を広げるといった使い方が自然にできるでしょう。

さらに、フロントシートの背もたれ形状がフラットなので、後席から見たときに閉塞感が少なく開放的。
コンパクトカーにありがちな「前席が壁のように見える」窮屈さを感じにくいのもフィットの特徴です。

リクライニング角度と座り心地 ― 長時間ドライブでも疲れにくい

フィットの後部座席は、背もたれ角度が約27度前後に設定されており、やや寝かせ気味の自然な姿勢で座ることができます。
このリクライニング角度は、アクアやノートなどの競合車よりもわずかに緩く、腰や背中にかかる負担を軽減。

また座面の厚みも十分で、ふくらはぎをしっかり支える設計になっているため、長時間のドライブでも疲れにくいのが特徴です。
加えて、後席中央には軽い段差があるものの、両サイドのクッション性が高く、2人乗車時には快適そのもの。

ポイントとして:

  1. 背もたれ角度が自然で、背筋が伸びすぎない
  2. シートクッションの厚みで疲れにくい
  3. 前席との距離を調整すれば足元に余裕が生まれる

結果として、「助手席との距離」「リクライニング」「クッション性」すべてが高水準で、コンパクトカーの中ではトップクラスの快適性を実現しています。
フィットは「小さなボディにくつろぎを詰め込んだ車」といえるでしょう。


フィット 5人乗り時の走行感と乗り心地 コンパクトカーとしての限界と強み

大人5人が乗ったとき、フィットの走りはどう変わるのでしょうか。
重量が増すことで加速やハンドリングに影響が出る一方、ハイブリッド特有の安定感も光ります。
ここではフィット5人乗り時の走行感と乗り心地を、コンパクトカーとしての限界と強みの両面から見ていきます。

5人乗ると重く感じる? ― ハンドリング・加速・安定感の変化

フィット 5人乗ると重く感じる? ― ハンドリング・加速・安定感の変化
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5人乗車で変わる走りの印象 ― 車重増加がもたらす体感変化

大人5人が乗車すると、体重合計でおよそ200〜250kgの負荷が加わります。
これはフィットの車両重量(約1,100〜1,250kg)に対して約20%の増加にあたり、加速やブレーキ、ハンドリングに一定の影響が出ます。

  1. 加速性能:特にガソリンモデルでは、発進時にややもたつきを感じやすくなります。エンジン回転が上がるまでのレスポンスが遅れ、信号スタートでは軽快さが減少。
  2. ブレーキ性能:制動距離がわずかに伸びますが、ブレーキの踏力や制御性は高く、安全性に問題はありません。
  3. コーナリング安定性:後席側が沈み込み、ややアンダーステア傾向が強まる印象。ただしサスペンションの剛性が高く、極端なふらつきはなし。

つまり、「走りに多少の重さは出るが、不安は感じにくい」のが実際のところです。
コンパクトカーとして十分安定した仕上がりであり、5人乗車でも日常走行に支障はありません。

ガソリンとハイブリッドの違い ― e:HEVは余裕のある走り

フィットにはガソリンモデルとハイブリッド(e:HEV)モデルがあり、5人乗車時の印象には明確な差があります。

項目ガソリンモデル(1.3L/1.5L)ハイブリッド e:HEV
エンジン出力約98〜118PS約109PS+モーター電動アシスト
走行フィール発進時に重さを感じるモーターが低速トルクを補いスムーズ
加速感乗車人数が増えるとレスポンス鈍化5人乗車でも発進が力強く静か
ハンドリング軽快だが後席荷重で若干沈む荷重変化を感じにくく安定感が高い

e:HEVモデルは電動モーターが発進トルクを支えるため、5人乗っても力強く、坂道発進もスムーズ
加えて回生ブレーキによる減速制御が効き、重さを感じにくい制動フィールを実現しています。

結論として、フィットの5人乗りならハイブリッドが最も快適で安定
ガソリンモデルでも日常走行に問題はありませんが、フル乗車時の静粛性と余裕を重視するならe:HEVを選ぶのがベストです。

アクア・フリードと比べてどう? ― 室内空間と快適性の差

フィット アクア・フリードと比べてどう? ― 室内空間と快適性の差
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アクアより広く、快適に乗れる ― フィットが上回る室内空間

同じ5人乗りコンパクトとして比較されることの多いトヨタ・アクア
どちらも日常使いに人気のモデルですが、後部座席の快適性という点ではフィットが一歩リードしているでしょう。

車種室内長室内幅室内高乗車定員
フィット(4代目)約1,955mm約1,445mm約1,260mm5人
アクア(現行)約1,845mm約1,430mm約1,200mm5人

アクアはスポーティな設計で運転感覚に優れる一方、後部座席はややタイト。
対してフィットは室内長で約10cm、頭上空間でも約6cmの余裕があり、大人3人でも圧迫感を感じにくいつくりです。
さらにドア開口部が大きく、乗り降りしやすいのも特徴。
短距離移動から長時間ドライブまで、後席も快適に過ごせる設計といえます。

フリードほどではないが十分広い ― コンパクトカーの限界と強み

次に同じホンダ車、フリードと比べてみましょう。

車種室内長室内幅室内高乗車定員
フィット(4代目)約1,955mm約1,445mm約1,260mm5人
フリード(6〜7人乗り)約3,045mm約1,455mm約1,275mm6〜7人

さすがにフリードの広さには及びませんが、フィットは1〜2列目の居住性に重点を置いた設計で、5人乗車時も十分実用的。
荷室もしっかり確保されており、ベビーカーや買い物袋を積んでも圧迫感が少ないのが魅力です。

つまりフィットは、アクアより広く、フリードほど大きくない“ちょうどいいサイズ”。
運転しやすさと快適性を両立した、まさに日常生活に寄り添うファミリーカーといえます。

4人乗車との違いと記事の結論 ― フィットは「4.5人乗り」までが最も快適

ここまで見てきたように、現行フィットの室内空間はコンパクトカーとして非常に優秀です。
とはいえ、大人5人で長距離を移動する場合には、やはりいくつかの課題もあります。
以下に主なポイントを整理しましょう。


◆ 5人乗車で感じる課題

  1. 肩幅の余裕が少ない:後部中央席はやや硬く、左右の人と肩が触れやすい
  2. 荷室スペースが減少:トランクに大型スーツケースを積むのは難しくなる
  3. 長時間乗車で疲れやすい:中央席の座面が短く、姿勢を保ちにくい

◆ 4人乗車時の快適バランス

  1. 1列目・2列目ともに足元のゆとりが大きく、リラックスした姿勢で座れる
  2. 後部座席をリクライニングしても空間に余裕があり、長距離ドライブにも最適
  3. 荷室も確保でき、ベビーカーや旅行カバンを積んでも圧迫感が少ない

つまりフィットは、「4人でゆったり+時々5人でも使える」=“4.5人乗り”のバランスカーといえるでしょう。
日常の買い物や通勤、週末のお出かけなどでは快適に過ごせる一方で、フル乗車時は多少の妥協が必要です。

それでも、燃費性能・静粛性・取り回しやすさの三拍子がそろったフィットは、コンパクトファミリーカーの理想形と呼ぶにふさわしい存在。

「ミニバンまではいらないけど、家族で安心して乗れる車が欲しい」という方にとって、現行フィットは最も現実的で満足度の高い一台といえるでしょう。

参考リンク

ホンダ公式:フィット

584Ze85TAKA

584Ze85TAKA

私はこれまでに10台以上の車を乗り継いできた経験を活かし、「車との暮らし」をテーマに情報発信しています。
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