新車を購入するとき、多くの人が気にするのが燃費性能です。
ガソリン代の高騰が続くなか、燃費の良し悪しは家計への影響も大きく、車選びの重要なポイントになっています。
しかし実際に新車を買って乗ってみると、「思ったより燃費が悪い」と感じることが少なくありません。
なぜ新車なのに燃費が伸びないのか、疑問に思う人も多いでしょう。
新車はカタログ燃費と実際の燃費が大きく違う場合があります。
慣らし運転期間や走行環境の違いによって、購入直後は燃費が悪く見えることもあるのです。
また、車種によっては燃費性能よりも走行性能や安全性を重視しており、どうしても燃費が劣るモデルも存在しますね。
本記事では新車の燃費が悪い理由や、燃費が悪い車の特徴、さらに燃費が悪い車のランキングを紹介。
加えて、燃費が悪くても選ばれる車の魅力や、燃費を少しでも良くする運転のコツも解説します。
これから新車を購入する人が、後悔しない車選びをするための参考になる内容です。
🟥 H2:新車の燃費が悪い理由と燃費が悪い車ランキング
新車なのに燃費が悪いと感じるのは珍しいことではありません。
ここでは、燃費が悪くなる主な理由や車の特徴を解説し、さらに燃費が悪い車・良い車を比較できるランキングも紹介します。
購入前に知っておくことで、車選びの失敗を防ぎやすくなります。
新車なのに燃費が悪い理由とは?カタログ燃費との違いを解説

慣らし運転期間で燃費が伸びにくい
新車は購入直後、エンジン内部の部品がまだ馴染んでいない状態です。
これを「慣らし運転期間」と呼び、走行距離が数百~数千キロほどの間は、摩擦抵抗が大きく燃費が悪化しやすくなることも。
特にエンジンやトランスミッションの回転部分は、使用を重ねることで滑らかに動くようになるため、慣らし運転が終わる頃に燃費が安定していくのが一般的です。
購入してすぐに「燃費が悪い」と感じても、ある程度距離を走れば改善することが多いでしょう。
カタログ燃費と実燃費の差が大きい
カタログに記載されている燃費は、WLTCモードなど決められた条件下で測定された数値です。
これはエアコンをほとんど使用せず、一定の速度や走行パターンで計測されたものであり、日常の運転とは条件が異なります。
特に市街地走行や短距離運転が多い場合は、カタログ燃費より実燃費が大幅に低くなる傾向があります。
ですので購入前には、実際にその車を使っているオーナーの口コミや、実燃費データを確認することが大切なのです。
季節や運転環境による影響
燃費は気温や道路状況にも左右されます。
冬場はエンジンが温まるまでに時間がかかり、暖房の使用で燃料消費が増えます。
また、夏場のエアコン使用も燃費を悪化させる要因です。
さらに、坂道が多い地域や渋滞が頻発する環境では、加速や停止を繰り返すため燃費が落ちやすくなることも。
新車でも、こうした外部要因によって燃費が伸びにくい状況は起こりやすいため、まずは運転環境を考慮することが重要ですね。
燃費が悪い新車の特徴|どんな車が当てはまる?

車重が重いミニバンやSUV
車体が大きく重量がある車は、走り出す際に多くのエネルギーを必要とするため、燃費が悪くなりやすい傾向です。
特にファミリー層に人気のミニバンや、アウトドア用途で選ばれるSUVは車両重量が2トン近くになることも多く、街乗りや渋滞時では燃料消費がかさみます。
例えば以下のような車種が挙げられます。
- トヨタ アルファード / ヴェルファイア
- 日産 エルグランド
- トヨタ ランドクルーザー
- 三菱 アウトランダーPHEV
排気量が大きいスポーツカーや大型セダン
排気量が大きい車はパワーもある一方で、燃料を多く消費します。
スポーツカーや高級セダンは走行性能や静粛性を優先して設計されているため、燃費性能は二の次といえます。
加速性能や高速巡航時の快適さを求める人には魅力的ですが、ガソリン代の負担は大きくなるのです。
代表的な車種は以下の通りです。
- トヨタ クラウン(3.5Lガソリン車)
- 日産 フェアレディZ
- トヨタ GRスープラ(RZ)
- レクサス LS(V6・V8モデル)
4WDやターボ車など性能重視のモデル
四輪駆動(4WD)車は、前後輪に駆動力を分配するための機構が追加され、車重が増えるだけでなく、駆動ロスによって燃費が悪化します。
また、ターボ車は過給機によって燃料を多く噴射するため、パワフルな走りと引き換えに燃費性能は落ちるのです。
これらの特徴を持つ車は、走行性能を重視する人に人気です。
代表的な車種は以下の通りです。
- スバル フォレスター(ターボ・4WD)
- 三菱 デリカD:5(4WD)
- ホンダ シビックタイプR(ターボ)
- 日産 GT-R
新車の燃費ランキング|一番燃費が悪い車も紹介
🔢 最新の燃費ランキング(WLTCモード)
順位 | 車種名 | WLTC燃費 (km/L) |
---|---|---|
1位 | トヨタ ヤリス(ハイブリッド) | 約36.0 |
2位 | トヨタ アクア | 約34.6 |
3位 | トヨタ プリウス | 約32.6 |
4位 | トヨタ ヤリスクロス(ハイブリッド) | 約30.8 |
5位 | ホンダ フィット(ハイブリッド) | 約30.2 |
🚗 燃費が特に悪い車種・良い車種の代表例
燃費が良い車(高燃費)
- トヨタ ヤリス(WLTC 約36.0km/L)
- トヨタ アクア(約34.6km/L)
- ホンダ フィット(約30.2km/L)
- トヨタ ヤリスクロス(約30.8km/L)
参考リンク
KINTO+1-車の森-大阪最大級・普通車の未使用車専門店 車の森+1
e燃費+3中古車のガリバー+3LIB CAR DEPT.+3
LIB CAR DEPT.
燃費が悪い車(低燃費)
- 日産 GT‑R(約7.8km/L)
- トヨタ ランドクルーザー(約7.5~8.0km/L)
- レクサス LX600(約8.0~8.1km/L)
- トヨタ アルファード(約10.6km/L)
- 日産 エルグランド(約8.4~10.0km/L)
参考リンク Gooネット+4最新自動車情報+4e燃費+4
⚖️ 同じ車格での燃費比較ポイント
車格タイプ | 高燃費モデル燃費 | 低燃費モデル燃費 | 比較ポイント |
---|---|---|---|
コンパクトカー | 約30〜36 km/L | — | ハイブリッド vs ガソリン |
ミニバン・SUV | 約23〜28 km/L | 約8〜10 km/L | 車重・排気量・駆動方式による差 |
スポーツ/大型車 | — | 約7〜11 km/L | パワー重視と燃費のトレードオフ |
ポイントは、「同じボディカテゴリーでも、ハイブリッド搭載車とガソリン車、FR・4WDやターボの有無で格段に燃費が違う」点ですね。
🟥 H2:燃費が悪い新車のメリットと燃費改善のポイント
燃費が悪い新車にはデメリットだけでなく、走行性能や安全性など他にはない魅力があることも事実でしょう。
ここでは、燃費が悪くても選ばれる理由や注意点を整理し、さらに日常の運転で燃費を少しでも良くするためのコツも紹介します。
燃費が悪くても選ばれる車の魅力とは?

高い走行性能や加速性能
燃費が悪い車の多くは、大排気量エンジンやターボを搭載し、力強い加速性能を持っています。
高速道路での合流や追い越しがスムーズに行えるため、運転の安心感や楽しさが増すのが特徴です。スポーツカーや高級セダンは、燃費よりも走りの質を重視して設計されており、ドライビングの満足度が高い点が大きな魅力。
運転好きの人にとって、この性能は何ものにも代えがたい価値があるのです。
積載性や車内空間の広さ
ミニバンや大型SUVなどは、車体が大きく重いため燃費が悪くなりがちですが、その分、広い車内空間や高い積載力を備えています。
家族での長距離ドライブやキャンプ、アウトドア活動では、多くの荷物を積める車が便利です。
3列シートを備えた車種なら、複数人での移動も快適で、用途の幅広さは小型車にはない大きなメリットと言えるでしょう。
燃費よりも利便性を重視する層から高い支持を得ていますね。
デザインやブランド価値
車は単なる移動手段だけでなく、所有する喜びやステータスを表す存在でもあります。
レクサスやメルセデス・ベンツなど高級ブランドの車は、洗練されたデザインや質感の高さが魅力であり、燃費の悪さよりも所有する満足感を優先する人も少なくありません。
また、スポーツカーは個性的なデザインとブランドの歴史が、所有欲を大きく満たします。
「燃費が悪い=価値が低い」ではなく、車そのものの魅力に惹かれて選ぶケースは多いのです。
燃費が悪い車を選ぶときの注意点

年間ガソリン代・維持費の目安
燃費が悪い車は、ガソリン代が家計に与える影響が大きくなります。
例えば、年間1万km走行し、実燃費が8km/Lの場合、ガソリン代は1リットルあたり170円として約21万円かかります。
これに自動車税や保険料、メンテナンス費用を加えると、年間の維持費は30万円を超えることも珍しくありません。
購入前には、燃費の悪さがどれほどランニングコストに影響するかを具体的に試算しておくことが大切ですね。
燃費と用途のバランスを考えるポイント
しかし燃費だけで車を選ぶと、後悔する可能性もあります。
自分の用途やライフスタイルに合っているかを考えたうえで、総合的に判断しましょう。
- 走行距離が短い場合、多少燃費が悪くても負担は少ない
- 家族での旅行や荷物の積載を重視するならミニバンやSUVが便利
- 趣味や走行性能を楽しむ目的ならスポーツカーも選択肢になる
- 維持費を抑えたい場合は、燃費性能と車格のバランスが重要
このように、年間の使用状況を踏まえて「燃費の悪さを許容できるか」を見極めることが、後悔しない車選びにつながります。
燃費を良くする運転方法とメンテナンス

アクセル操作やタイヤ空気圧管理などの実践的なコツ
日常の運転習慣を少し変えるだけでも、燃費は向上します。
以下のポイントを意識すると効果的です。
- 急発進・急加速を避け、ゆるやかにアクセルを踏む
- 早めのシフトアップや低回転での走行を意識
- タイヤの空気圧を適正に保ち、転がり抵抗を減らす
- 不要な荷物を積まないようにし、車重を軽くする
- 渋滞時はエンジンをアイドリングしすぎないよう注意
こうした運転の工夫は、燃費改善だけでなく車への負担軽減にもつながります。
エンジンオイル交換や定期点検での燃費向上効果
メンテナンスも燃費性能に大きく影響します。
古いエンジンオイルは潤滑性が落ち、摩擦が増えることで燃費が悪化しやすくなります。
定期的なオイル交換を行うことで、エンジンの効率を保ち結果的に燃費向上も。
また、エアフィルターやスパークプラグなど消耗品の劣化も燃費悪化の原因となるため、定期点検を怠らないことが重要です。
適切なメンテナンスを続けることで、車の寿命も延び、維持費の節約にもつながるのです。
🟢 まとめ 【2025年版】新車で燃費が悪い理由
この記事のポイント
- 新車は慣らし運転期間や走行環境により、購入直後は燃費が伸びにくい
- カタログ燃費と実燃費には大きな差があり、実際の使用状況で判断することが重要
- 車重が重いミニバンやSUV、大排気量のスポーツカーは燃費が悪くなりやすい
- 燃費が悪い車にも走行性能や積載性、デザインなど魅力がある
- 運転方法やメンテナンス次第で燃費を改善できる
新車の燃費が悪い理由を正しく理解し、自分の用途や価値観に合った車を選ぶことが大切です。
燃費ランキングや比較情報を活用すれば、後悔しない車選びができます。
燃費性能だけでなく、車の魅力や使い方とのバランスを考えて、自分にとって最適な一台を見つけましょう。