エクストレイルは「雪に強いSUV」というイメージを持たれやすい一方で、検索すると「雪道 弱い」という気になる声も見かけます。
特に新型T33を検討中、あるいは購入後の方ほど、「本当に大丈夫なのか」「自分の使い方で後悔しないか」と不安になるのではないでしょうか。
結論から言えば、エクストレイルが一概に雪道に弱い車というわけではありません。
ただし、条件次第では“弱いと感じやすい”のも事実です。
そこには静粛性の高さや足回りの味付け、4WD制御への誤解、そしてタイヤ選びなど、いくつかの要因が重なっています。
この記事では、新型T33を主軸に、なぜエクストレイルが雪道で不安に感じられるのかを整理し、T32との違いや後悔しやすい条件まで丁寧に解説します。
「弱い・強い」という単純な結論ではなく、あなたの使い方に合うかどうかを判断できる材料をまとめました。
雪道での不安を一度、冷静に整理してみませんか。
目次
エクストレイルは雪道に弱い?まず結論と前提を整理
エクストレイルについて「雪道に弱いのでは?」と感じている方は、決して少数ではありません。
雪に強いSUVというイメージがあるからこそ、実際に走ったときの違和感や不安が、より強く印象に残ってしまうのです。
まずはその不安が「勘違い」なのか、それとも「条件次第で起こり得ること」なのかを整理していきましょう。
結論|エクストレイルは一概に雪道に弱い車ではない
最初に結論を述べると、エクストレイルは雪道に弱い車ではありません。
ただし、使い方や条件によっては「弱い」と感じやすい側面がある、というのが正確な表現です。
重要なのは、車そのものの性能不足ではなく、
- 路面状況
- タイヤの選択
- ドライバーの期待値
といった要素が重なった結果として、不安が生まれている点にあります。
なぜ「雪道に弱い」という声が出てくるのか

では、なぜエクストレイルに対して「雪道が不安」「弱い気がする」という声が出るのでしょうか。主な理由は以下のとおりです。
- 静粛性が高く、路面状況が伝わりにくい
- 電子制御が賢く、挙動が穏やかすぎる
- 4WDやスノーモードへの期待が大きい
- タイヤ性能とのギャップが出やすい
これらは欠点というより、現代的なSUVらしい性格とも言えます。
ただ、その性格が雪道では「頼りなく感じる」方向に働くことがあるのです。
特に新型T33は“誤解されやすい条件”が揃っている
新型T33は、快適性や静粛性を大きく高めたモデルです。
その結果、以下のような誤解が生まれやすくなっていますね。
| 項目 | T33の特徴 | 雪道での印象 |
|---|---|---|
| 静粛性 | 非常に高い | 滑り始めに気づきにくい |
| 制御 | 電子制御重視 | 効いていないように感じる |
| 足回り | 舗装路寄り | 突き上げが気になることがある |
このように、性能は進化しているのに体感は分かりにくい。
ここが「弱いのでは?」と感じやすい最大のポイントです。
この記事で整理すること
本記事では、エクストレイルを「弱い」「強い」と単純に評価することはしません。
代わりに、
- どんな条件で不安を感じやすいのか
- どこまでなら問題にならないのか
- どんな人なら満足しやすいのか
といった判断の材料を一つずつ分解していきます。
エクストレイルが雪道で弱いと感じやすい理由を分解する
エクストレイルが雪道で「弱いのでは?」と感じられる背景には、性能不足ではなく体感と期待のズレがあります。
ここでは、誤解が生まれやすいポイントを大きく4つに整理し、どの条件で不安が出やすいのかを具体的に見ていきましょう。
体感が穏やかすぎて「滑っている感覚」が伝わりにくい

新型T33は、静粛性と乗り心地を重視した設計です。
その結果、雪道でも車内に伝わる情報量が少なく、路面状況を把握しづらいと感じることがあります。
特に圧雪路や軽く凍結した路面では、タイヤが雪を踏む音や微細な振動が抑えられ、「問題なく走れているように感じた直後に不安を覚える」ケースが起きやすくなります。
なぜ滑り始めに気づきにくくなるのか
T33は、電子制御によって挙動を穏やかに整える方向で設計されています。
ドライバーが違和感を覚える前に制御が介入するため、「効いている感」が伝わりにくいのです。
その結果、挙動変化が唐突に感じられ、「突然滑った」「思ったより余裕がなかった」という印象につながるのです。
T32と比べて不安を感じやすい理由
先代T32は、機械的なAWDの感触が分かりやすく、路面状況が直感的に伝わる車でした。
一方T33は、挙動を先回りして整える制御思想のため、**安心感が“理解型”**になります。
この体感差が、「弱くなったのでは?」という誤解を生みやすいのです。
足回りと路面条件のズレが不安を増幅させる

T33の足回りは、舗装路での快適性を重視しています。
そのため、雪道特有の凹凸や段差では、突き上げ感を強く感じることがあります。
この突き上げが、「雪道に向いていない」「不安定」という評価につながるケースは少なくありません。
ただし、突き上げがあるからといって、車体姿勢が不安定になるわけではありません。
実際には、直進安定性や制御の破綻は起きにくく、乗り味の問題と安全性は切り分けて考える必要があります。
特に不安が出やすいのは、以下のような条件が重なった場合です。
- 除雪後で路面が荒れている
- 圧雪と凍結が混在している
- 低速で細かな操作が続く
このような場面では、足回りの性格が体感として強調され、「雪道に弱い」という印象を持ちやすくなるかもしれません。
4WDやスノーモードへの期待が評価を下げている

エクストレイルには4WD制御やスノーモードが備わっており、雪道でも安心できる装備が揃っています。
ただしここに過度な期待をしてしまうと、評価が一気に下がるでしょう。
スノーモードは、アクセルレスポンスやトルク配分を穏やかにし、滑りにくい操作をしやすくするための補助機能です。
一方で、タイヤのグリップ力や制動距離そのものを改善する機能ではありません。
スノーモードで変わること・変わらないこと
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 変わる | アクセルレスポンス、制御介入のタイミング |
| 変わらない | タイヤ性能、制動距離、路面摩擦 |
4WDであっても、「止まる」「曲がる」性能はタイヤに大きく依存する。
この前提を知らないと、「思ったほど効かない」「雪道に弱い」と感じやすくなります。
距離や数字で判断すると雪道評価を誤りやすい
「雪道は何キロ走れるのか」という考え方も、誤解を生みやすいポイントです。
雪道では、距離よりも道の質が重要になります。
同じ10kmでも、
- 除雪された市街地
- 勾配のある峠道
- 凍結した裏道
では、難易度がまったく異なります。
距離だけで判断すると、「思ったより厳しかった」「想定と違った」という評価になりやすく、これが車の性能評価に直結してしまいます。
重要なのは、
- どんな路面か
- 勾配はあるか
- どんなタイヤを履いているか
という条件の組み合わせですね。
このセクションのまとめ
ここまで見てきた通り、
エクストレイルが雪道で弱いと感じられるのは、性能不足ではなく条件の重なりによるものです。
- 体感が穏やか
- 制御が分かりにくい
- 足回りの性格
- 期待値のズレ
これらが重なったとき、不安として表面化します。
👉
「弱い」と感じる=条件の組み合わせ問題
この前提を押さえたうえで、次は
**「どんな人なら後悔しにくいのか」**を整理していきましょう。
結論|エクストレイルは雪道に弱い車ではないが、条件次第で評価は分かれる
ここまで整理してきたとおり、エクストレイルは雪道に「弱い車」と断定できる存在ではありません。
ただし使い方や前提条件を誤ると、弱く感じやすい車であるのも事実です。
重要なのは、「性能の良し悪し」を決めることではなく、自分の条件に合っているかどうかを見極めることにあります。
雪道で後悔しやすい人の特徴
まず、エクストレイルで雪道に不安や不満を感じやすいのは、次のような条件に当てはまる人です。
- 4WDやスノーモードを「万能」と考えている
- オールシーズンタイヤで本格的な雪道を走る想定
- 峠道や勾配の多い地域を日常的に走る
- 車の挙動を「感覚」で掴みたいタイプ
- 雪道性能を「何キロ走れるか」で判断しがち
これらに該当する場合、
期待値と実際の体感にズレが生じやすく、「思ったより不安」「雪道に弱いのでは?」という評価につながりやすくなります。
雪道でも満足しやすい人の条件

一方で、次のような条件を理解している人にとって、エクストレイルは雪道でも十分に安心感のある選択肢になります。
- 冬タイヤ前提で雪道を考えている
- 雪道は主に市街地や除雪された道路が中心
- 制御が穏やかな車を好む
- 「効いている感」よりも安定感を重視する
- 無理をしない走り方を前提にしている
このような使い方であれば、エクストレイルは過剰な挙動を見せず、淡々と状況をこなすタイプのSUVとして評価が上がりますね。
T33は「理解して使うほど評価が上がる」車
新型T33は、雪道でドライバーを驚かせるような動きをしません。
違和感が出る前に制御が入り、挙動を整える方向で動きます。
そのため、
- 体感が分かりにくい
- 効いていないように感じる
と誤解されがちです。
しかし実際には、限界を超えないように先回りして抑える設計がなされており、理解したうえで使うほど評価が高まる車でもあります。
T32のような直感的な安心感とは方向性が異なるものの、「現代的で賢い雪道対応」と言えるでしょう。
最終的な判断のポイント
最後に、判断を整理すると次のようになります。
| 判断軸 | 向いているかどうか |
|---|---|
| 冬タイヤ前提 | ◎ |
| 市街地中心の雪道 | ◎ |
| 峠道・勾配多め | △ |
| 体感重視 | △ |
| 制御重視 | ◎ |
まとめ
エクストレイルは、
雪道に弱い車なのか?
という問いに対して、答えはこうなります。
この視点で判断すれば、後悔は大きく減らせるはずです。
エクストレイルは雪道に弱い?まとめ
記事ポイント
- エクストレイルは雪道に弱い車と断定できる存在ではない
- 「弱い」と感じる理由の多くは
静粛性の高さ・制御の穏やかさ・期待値のズレにある - 特に新型T33は
効いている感が分かりにくく、誤解されやすい - スノーモードや4WDは万能ではなく
タイヤ性能と走行条件が最優先 - 雪道は「何キロ走れるか」ではなく
路面・勾配・除雪状況の組み合わせで難易度が決まる - 冬タイヤ前提・無理をしない使い方なら
雪道でも十分に安定した評価ができるSUV
エクストレイルが雪道に弱いと感じられるのは、車の性能不足というよりも、条件の組み合わせによる体感の問題が大きいと言えます。
特にT33は、制御が賢く穏やかなぶん、直感的な安心感を求める人ほど不安を覚えやすい車です。
一方で、その性格を理解し、タイヤ選びや走行シーンを踏まえて使えば、雪道でも安定感のある相棒になります。
「弱い/強い」という単純な評価ではなく、自分の生活環境や使い方に合うかどうかを基準に判断することが、後悔しない選び方につながるでしょう。
参考リンク
日産公式サイト「e-4ORCE(電動4WDシステム)解説ページ」
