ロードスターはダサいのではないか。
購入を検討していると、そんな不安に行き当たる人も少なくないでしょう。
ネット検索では「人気ない」「おじさん向け」「遅い」「普段使いできない」といった言葉も並び、2シーターのオープンカーという個性的な立ち位置が、かえって評価を分けているようにも見えます。さらにモテないという噂まで目にすると、気にならないと言えば嘘になるのではないでしょうか。
一方で、ロードスターは初代から現在まで長く作り続けられ、多くの支持を集めてきたスポーツカーです。
安いからダサい、昔の車だから価値がない、といった単純な見方だけで片付けてしまうのは、やや早計かもしれません。
実際に乗ってみると、数値や見た目の印象だけでは語れない魅力があるのも事実です。
この記事では、ロードスターがなぜダサいと言われがちなのかを、現在の視点から整理します。
ネット上の意見や立ち位置、実際の利便性やデメリットにも触れつつ、スポーツカーに乗ってきた立場からの正直な見解も交えます。
またモテないとされる理由についても冷静に検証し、女性からの評価や現実的な受け止め方についても補足。
読み終えたときに、自分にとってロードスターが合うのかどうか、落ち着いて判断できる材料を持ち帰ってもらえるはずです。
ロードスターはダサい?そう言われる理由と現在の立ち位置
ロードスターは「ダサい」「人気ない」と言われることがありますが、その背景には車そのものの欠点だけでなく、時代や価値観の変化が大きく影響しています。
2シーターやオープンカーという立ち位置は、現代の実用重視の流れとは合いにくい面もあるのが現実です。
まずは、なぜ否定的な声が出やすいのかを冷静に整理していきましょう。
ロードスターがネットで多い「ダサい」「人気ない」と言われる声の正体
なぜ「ダサい」「人気ない」という評価が出やすいのか
ロードスターはネット上で「ダサい」「人気ない」と評されることがありますが、その多くは昔のイメージが更新されていないことに起因します。
初代ロードスターの印象や、90〜2000年代の“趣味性の強いオープンカー”という位置付けが、現在もそのまま語られているケースは少なくありません。
また、ボディが小さいことやオープンカーである点が、「安っぽい」「真面目な車ではない」と軽視されやすいのも事実です。
- 小さい=迫力がない
- オープン=ナルシストっぽい
- 昔から変わらない=進化していない
といった短絡的な評価が、まとめて「ダサい」という言葉に集約されがちです。
ネット口コミに見る実際の声と拡散の仕組み
実際の口コミを見てみると、否定的な意見は一部に集中しています。
「ロードスターって昔からあるけど、正直見た目が古く感じる」
「小さすぎて存在感がない。今の車の流れじゃないと思う」
一方で、肯定的な声も確実に存在しますが、こうした声は拡散されにくい傾向があります。
刺激的な否定意見ほど注目されやすく、「ダサい」「人気ない」という強い言葉だけが独り歩きしてしまうのが、ネット評価の特徴と言えるでしょう。
このように、ロードスターの評価は実態以上にイメージ先行で語られている面が大きいのが現状です。
2シーター・オープンカーは時代遅れ?現代では不利な理由

2人乗りという割り切りが「狭い」「不便」に直結する
ロードスターが時代遅れだと感じられやすい理由の一つが、2シーターという明確な割り切りにあります。
後席がないため、人を乗せる用途には最初から向きません。
車内やトランクも広いとは言えず、「狭い」「デメリットが多い」という評価につながりやすい構造です。
家族用途や複数人での移動が前提になりがちな現代では、この仕様そのものが不利に見えても仕方ないかもしれません。
- 後席が存在しない
- トランク容量が限られる
- 大きな荷物や買い出しに弱い
こうした点は、実用車を基準に見るとどうしても欠点として目立ちますね。
普段使い重視の価値観では敬遠されやすい現実
現在の車選びは基本、燃費や快適性、荷物の積載性など普段使いのしやすさが重視される傾向にあります。
その視点で見ると、ロードスターはどうしても優先順位が下がります。
オープンカー特有の天候への配慮や、乗り降りのしやすさも万人向けとは言えません。
結果として、「日常で使いにくい車=選ばれにくい車」と判断されやすくなるのです。
ただし、これは目的とのミスマッチによる評価であり、2シーターやオープンカーそのものが時代遅れという意味ではない点は押さえておく必要があります。
遅い・乗り心地が悪い?運転のしにくさと誤解

数値スペックで見ると「遅い」と感じられやすい理由
ロードスターはネット上で「遅い」「走りが物足りない」と言われることがあります。
確かに最高出力や0-100km/h加速などの数値スペックだけを見れば、近年のターボ車やハイブリッド車と比べて見劣りするのは事実。
しかし、ロードスターは直線加速を競う車ではなく、軽さと操作感を重視した設計になっています。数値で語ろうとすると、その魅力が正しく伝わらず、不利な評価になりやすいのです。
- パワーより軽快さ重視
- 速さを数字で示しにくい
- 比較対象を間違えると評価が下がる
乗り心地の違和感と「後悔した」と感じる瞬間
一般的な乗用車から乗り換えた場合、ロードスターの乗り心地に違和感を覚える人は少なくありません。
車体剛性や足回りのセッティングはスポーツ走行寄りで、段差や路面状況を素直に拾います。
また着座位置が低く、視界も独特なため、慣れるまで時間がかかることも。
こうした特性を知らずに選ぶと、「思っていた車と違った」と後悔するケースにつながります。
- 普段使いの快適性を最優先すると不満が出やすい
- 静粛性や柔らかさを求める層には合わない
- 用途理解が不足すると後悔しやすい
ロードスターは向き不向きがはっきりした車であり、その前提を理解することで評価は大きくかわるでしょう。
「安い=ダサい?」価格帯が生む誤解

新車価格が抑えめなことで「人気ない車」に見られやすい
ロードスターはスポーツカーの中では安い価格帯に位置します。
この点が「安い=格下」「高くない=人気ない」という誤解を生みやすく、評価を下げる要因になっています。
とくに車をステータスとして捉える価値観では、価格が低い=魅力がないと短絡的に判断されがち。
しかし、この見方はロードスターの成り立ちを考えると、必ずしも的確とは言えません。
| 表面的な見方 | ネット上の評価 | 実際の意味 |
|---|---|---|
| 新車価格が安い | 格下・人気ない | 軽量化と楽しさを優先した戦略的価格 |
| 装備が控えめ | 安っぽい | 走りに不要な要素を削減 |
| 高級感が少ない | ダサい | ドライバー重視の思想 |
| 高額でない | ステータス不足 | 目的が異なるだけ |
価格だけで判断すると、本質が見えにくくなりますね。
高額=偉いという価値観とのズレと戦略的価格
「高い車ほど優れている」という発想は、一部では強く残っていますが、あまりにも浅はかな見栄っ張り志向に寄ってしまうと、本来の車選びを見失いかねません。
ロードスターはコストダウンの結果として安いのではなく、軽さ・操る楽しさを守るために価格を抑えた車です。
高性能化やラグジュアリー化を追わなかったからこそ、この立ち位置が成立しています。
- 無理に高級路線へ行かなかった
- 目的を「楽しさ」に絞った
- 価格と性能のバランスを最適化
この背景を知ると、ロードスターが「安いからダサい」「人気ないから価値が低い」という評価が、表面的なものであることが見えてくるでしょう。
ロードスターはダサくない!モテないと言われる背景と本当の評価
ロードスターには否定的な声がある一方で、「ダサくない」「むしろ魅力的」と評価する人も多く存在します。
モテないと言われる背景には先入観や誤解が含まれており、必ずしも現実を正確に反映しているとは限りません。
ここからは、スポーツカー乗りの視点も交えながら、ロードスターの本当の評価と向いている人を整理していきます。
ロードスターの本当の魅力|なぜ今も支持されるのか

軽さと操作感が生む、数字では語れない楽しさ
ロードスターの魅力は、スペック表では伝わりにくい運転の楽しさにあるでしょう。
車重の軽さと素直なハンドリングは、速度域に関係なく「走っている感覚」をドライバーに直接届けてくれます。
これはパワーや高級感を重視する路線とは真逆の思想であり、速さを誇示するための車ではありません。
だからこそ、一般道でも楽しさを実感しやすく、結果として長く乗り続ける人が多いのです。
- 軽量ボディによる自然な動き
- ドライバーの操作が素直に反映される
- 速度に頼らない満足感
この感覚は、他ジャンルの車ではなかなか代替できません。
昔から変わらない思想が、流行に左右されない理由
ロードスターは昔から一貫して「人馬一体」を掲げてきました。
時代ごとにデザインや装備は変化していますが、運転する楽しさを最優先する姿勢は変わっていません。
そのため、流行りの装備やトレンドに左右されにくく、評価がブレにくい存在でもあります。
SUVや電動化が主流になる中でも、あえて同じ軸を守り続けている点が、むしろ個性として支持されています。
- 流行を追わない設計思想
- 世代を超えて共感される運転感覚
- 価値観が明確で迷いがない
ロードスターは女性からの評価が本当に悪いのか

「モテない」と言われる理由はどこから来たのか
ロードスターに対して「モテない」というイメージが語られることがありますが、その多くは車好き男性側の想像や不安から生まれたものです。
実際、多くの女性は車種そのものを詳細に評価しているわけではなく、「オープンカー=ナルシスト」「スポーツカー=クセが強そう」といった、断片的な印象だけが一人歩きしているケースが目立ちます。
こうした曖昧なイメージが積み重なり、「ロードスターは女ウケが悪い」「モテない」という言葉に変換されてきました。
車だけで人を判断する女性は実際には少数派
現実的に見ると、車だけで男性の価値を判断する女性は少数派です。
多くの場合、重視されるのは清潔感や会話、立ち居振る舞いであり、車はあくまで要素の一つにすぎません。
ロードスターに乗っていること自体が減点になるケースは限定的で、「その車が好きで選んでいる理由が説明できるか」「無理をしていないか」のほうが見られやすいポイントです。
- 車=人柄を映す一要素
- 見栄や背伸びは逆効果
- 自分の趣味として自然かどうか
この視点で見ると、ロードスターに乗っているからモテない、という因果関係は成立しにくいと言えるでしょう。
スポーツカー好きな女性は確実に存在する
規模は大きくありませんが私の感覚で、スポーツカーを好意的に見る女性は一定数存在します。
走りそのものに興味がある人もいれば、スタイルやコンセプトに魅力を感じる人もいますね。
ロードスターは派手さではなく、趣味性が分かりやすい車であるため、「分かる人には分かる」存在。
そうした価値観を共有できる相手にとっては、むしろプラスに働く場合もあるでしょう。
- 車好き同士で話題にしやすい
- 大げさな見栄を感じさせにくい
- 趣味に正直な印象を与える
年齢層イメージと時代背景の変化
ロードスターが「おじさんおばさん向け」と見られがちなのも事実です。
昭和後期から平成初期にかけてのスポーツカーブームを知る世代が多く乗っているため、そうした印象が残っています。
2020年代の現在、その時代の熱狂は確かに存在していません。
若い世代にとっては、ロードスターは“懐かしいスポーツカー”ではなく、単に「少数派の趣味車」です。
このズレが、年齢層イメージの誤解を生んでいます。
ロードスターが女ウケするかどうかは、世間的な評価よりも、その人自身の向き合い方次第です。
モテないという評価に引きずられる必要はなく、「誰にどう見せたいか」を自分で選ぶことが、最も現実的な答えと言えるでしょう。
芸能人・実オーナーに見る「ダサくない」実例

ロードスターは実際に“芸能人にも選ばれてきた車”である
ロードスターに対して「ダサいのでは?」という声がある一方で、これまでに芸能人が所有していた、または好意的に語っていた例が存在するのも事実です。
高級車や最新車種を選ぶ環境にある人たちが、あえてロードスターを選択肢に入れてきたことは、この車が単なる趣味の押しつけや自己満足だけで語れない存在であることを示しています。
少なくとも、「誰にも評価されていない車」「一部のマニアだけの車」ではなく、一定の理解と共感を得てきたスポーツカーだという点は押さえておくべきでしょう。
この事実だけを見ても、ロードスターを一概にダサいと切り捨てるのは現実的ではありません。
ロードスターに関する芸能人の所有・言及例と注意点
実際に、ロードスターに関連して名前が挙がる芸能人・著名人は複数存在します。
代表的な例を整理すると、次のようになりますね。
| 名前 | 職業 | 内容・補足 |
|---|---|---|
| 窪田正孝 | 俳優 | スポーツカー好きとして知られ、ロードスターを含む車歴が語られた例あり |
| 安東弘樹 | フリーアナウンサー | コラムや発言で「運転の楽しさ」を重視する車として評価 |
| その他文化人・車好き著名人 | ― | 派手さより操作感・軽さを評価する文脈で言及されるケース |
これらに共通するのは、見せびらかしを目的とした所有ではないという点です。
ロードスターはステータス性や高級感を誇示する車ではなく、自分の価値観やライフスタイルに合った道具として選ばれてきました。
この点は、多くの一般オーナーの使い方とも一致しています。
ただし注意しておきたいのは、芸能人の愛車情報は公式に常時公開されるものではないという点です。
多くは雑誌インタビューや過去の発言、番組内で触れられた内容が元になっており、現在も所有しているかどうかまでは確認できないケースがほとんど。
そのため、「芸能人が乗っている=価値が保証される」と考えるのではなく、そうした人たちにも選ばれてきた車であるという参考情報として捉えるのが適切でしょう。
結論|ロードスターがダサいかは価値観 しかし筆者はダサくないと断定
記事ポイント
- ロードスターが「ダサい」「人気ない」と言われる背景には、昔のイメージや2シーターという割り切りがある
- 小さい・狭い・普段使いしにくいといったデメリットは事実だが、用途の違いによる評価のズレが大きい
- 遅い・乗り心地が悪いという印象は、数値や一般車基準で語られがちな誤解
- 価格が安いのは妥協ではなく、軽さと楽しさを守るための戦略的な選択
- モテないという評価は一部の先入観によるものが多く、女性側の現実とはズレがある
- 芸能人や実オーナーにも選ばれてきた実例があり、「ダサい車」という一面的な評価は成立しない
ロードスターがダサいかどうかは、突き詰めれば価値観の問題です。
実用性やステータスを最優先する人にとっては、向かない車なのも確かでしょう。
しかし、車に求めるものが「速さ」や「大きさ」ではなく、運転そのものの楽しさや向き合う時間であるなら、ロードスターは極めて合理的で美しい存在です。
スポーツカーに長く触れてきた筆者の立場から言えば、ロードスターは決してダサくありません。
むしろ、流行や見栄に流されず、自分の価値基準で選べる人にこそ似合う車だと断定します。
参考リンク
